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「日本の伝統を次世代につなぐべきか?」伝統産業について知り、考えるツアー【スタディツアー紹介】

みなさんこんにちは!リディラバ教育旅行チームです!

リディラバ教育チームでは、「私は社会を変えられる」をコンセプトに、中高生のみなさんと一緒に、社会問題の現場を訪れるスタディツアーを行なっています。(具体的にどんなことをしているかはこちらをご覧ください。)

今回は、「日本の伝統を次世代につなぐ」ことを目指し、伝統産業に現代の感性と和えてオリジナル商品を生み出すベンチャー企業を訪問し、日本の伝統や文化を次世代に繋ぐことにどんな意味や価値があるのか、今後どのような取り組みが必要とされるのかについて考えるツアーをご紹介します。


日常から遠ざかった伝統産業品の歴史

昭和49年(1974年)に、伝統産業の振興を目的とした「伝統的工芸品産業の進行に関する法律」(伝産法)が制定されると、国内の伝統工芸品の生産額は、1974年の3,840億円から増加して、1983年には5,410億円のピークを迎えます。
しかし、1990年に5,080億円を記録した後は減少が続き、2015年の生産額は1,020億円となり、最盛期であった1980~1990年から1/5の水準にまで落ち込んでしまいました。

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「なぜ」伝統産業は衰退していくの?

みなさんの日常の中に「伝統産業品」はありますか?

伝統工芸品

日本工芸産地協会によれば、伝統産業衰退の根本的な要因は、消費・商業環境の変化に対応できていないこと、つまり、消費者に価値を提供し続ける体制を構築できていないことであるといいます。
また、伝統産業の衰退の原因として、「"知らない”ということ」も強く影響しているのではないでしょうか。
近代的な生活、大量生産・大量消費が主流になる中で、その変化にうまく対応できなかった伝統産業品は、使われる機会が減っていきました。
家庭で使われる機会が減ると、子どもたちは伝統産業に触れる機会がなくなり、大人になっても「知らない」から「買わない」という悪循環のサイクルに入ってしまいます。

未来へつなぐ伝統産業を考えるツアーへ

このツアーでは、日本各地で受け継がれてきた伝統産業を次世代につなぐために、伝統産業品を現代の感性や感覚と和えた形で生み出すベンチャー企業さんを訪問します。

ツアーではまず、企業で扱う伝統産業品を用いたオリジナル商品を紹介してもらいます。実際に伝統産業品を、目で見て、手で触ることで、普段使っている商品との違いを感じることができます。
商品の素敵なデザインや質感に触れた生徒たちは、自然と伝統産業品の魅力に引き込まれていきます。

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そのあとは、伝統産業が置かれている現状と課題についてお話を伺います。商品が完成するまでに関わる様々な職人さんの存在や産地分業体制など、構造的な視点から伝統産業が抱えている課題を知ります。生徒からの感想には、普段考えたこともない商品の背景に複雑な課題があって驚いたという声も多数あります。
当事者だからこそ感じる伝統産業の本質的な課題と現状について伺うことで、さらに伝統産業品を未来につなぐ意味や価値を考えるきっかけになります。

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すでに、暮し手として関わる接点が身近にある伝統産業の世界。修学旅行を通して、日本の伝統の未来について考えてみませんか?

変化を感じた生徒からの感想

当事者からの貴重なお話を伺い、生徒の考え方や行動にも変化が見られました。
・実際に触れることで、伝統工芸品の良さが分かった。
・伝統工芸品を次世代に伝えていくために、もっと勉強したいと思った。
・フレームワークを用いたワークショップを通して、伝統工芸品を取り巻く課題の理解が深まった。
・店長さんのような人になりたいと思った。

何となく知っているようで、実は知らない伝統産業の世界。実際に新しい伝統産業品のあり方に触れることで、その魅力に引き込まれることは間違いありません。そんな伝統産業の世界が抱える課題を伺うと、生徒たちの中にも自然と当事者意識が生まれてきます。
そして、社会課題と真剣に向き合う大人との出会うことができるのも、現場を訪れるスタディツアーの醍醐味のひとつです!
みなさんも、伝統産業の新たな魅力に出会い、未来へのバトンをつなぐツアーに参加しませんか?

✉️スタディツアーの詳しいお問い合わせは、こちらからどうぞ!✉️

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