見出し画像

刑務所を出た後はどうなるの?出所者の再チャレンジについて考えるツアー【スタディツアー紹介】

みなさんこんにちは!リディラバ教育チームです!

リディラバ教育チームでは、「私は社会を変えられる」をコンセプトに、中高生のみなさんと一緒に、社会問題の現場を訪れるスタディツアーを行なっています。(具体的にどんなことをしているかはこちらをご覧ください。)

今回は東京のど真ん中・新宿歌舞伎町で、出社者の再チャレンジについて考えるツアーをご紹介します!


刑務所を出た後はどうなるの?出所者の再チャレンジについて考えるツアー

更生のために刑務所に入ったにもかかわらず、出所者がまた犯罪を繰り返してしまう現状があるのをご存知でしょうか?刑期を満了し刑務所を出所した者(満期出所者)のうち、5年以内に再び刑務所に入所する人の割合は48.6%。つまり約2人に1人は満期出所後に再び犯罪を繰り返し、刑務所に再入所しているのです(令和元年度版犯罪白書参照)。

出所者


このツアーでは、社会生活が困難になった若者や出所者等に社会参加や復帰の機会を拡大することを目的に、当事者に対する更生支援、就労支援を行なう団体さんとコラボしてツアーを行っています。

2人に1人が刑務所に戻る理由とは…

出所者が再犯を犯してしまう背景には、社会的に孤立して犯罪を犯し、刑務所に入るものの、出所後もまた社会から排除され、再び犯罪に手を染めるという悪循環があります。
こうした悪循環を断ち切り、受刑者が社会復帰するために重要とされているものが「就労」です。

しかし、受刑者のなかには、就労のための十分な教育機会を得られなかった人も多くいます。受刑者の中には年齢にかかわらず、きちんとした就労経験がない人が多いのが実情。そういった人たちは、これまで就職活動をしたことがなく、出所後にどうやって職を探せばいいのか分からない人が多いと言います。

また、就職先となる企業からも、出所者に対して厳しい目が向けられています。「厨房で出所者に包丁を持たせるなんてとんでもない」「出所者を雇うのはリスクが高い」といった反応が多いといいます。

仕事の面接で必要な履歴書に書く「住所」が得難いこと、また刑務所の役割についてなど、リディラバジャーナルで詳しく特集していますので、この先気になる方は是非ご一読ください。

どんなツアー?

このツアーでは、社会生活が困難になった若者や出所者等に社会参加や復帰の機会を拡大することを目的 に、当事者に対する更生支援、就労支援を行なう団体さんとコラボしてツアーを行っています。

ツアーではまず、出所者の社会復帰が難しいわけ、そして普段出所者の支援とはどのような活動をされているのかを伺います。出所者について普段は考えたこともないのに、なんとなく怖いイメージを持っていて、知らず知らずのうちに偏見を持っていた自分に気付かされた、お話を聞いて実情をよく知ることができ、偏見からではなく経験から問題点を考えることができるようになったという感想もよく耳にします。

そのあとは、歌舞伎町の町歩きをします。歌舞伎町は様々な背景を持つ人が多く集まって生活する地域であり、キャッチなどの違法な労働に従事する人も少なくない地域ですが、出所者にとって重要な就労がどのような形で行われているのか、その落とし穴などを実際に町歩きをしながら学びます。

画像4

誰もが知っているTHE東京の中心・新宿歌舞伎町。修学旅行で東京に来た学生にとっては、まさに東京らしさを感じられるツアー内容であり、東京でしか学べないことを学びたい!という生徒さんにはぴったりのテーマです!

参加した生徒の感想

・住所がなかったりお金が十分でないため、犯罪者は出所後とても苦労していることが分かりました。
・出所すると、生活が厳しく、生きるために再犯することがある。
・偏見などをなくす活動に積極的に参加していきたいと思った。

スクリーンショット 2020-08-24 10.14.06
スクリーンショット 2020-08-24 10.14.25

普段なかなか知る機会がない出所者の状況、そして更に熱い想いで出所者を支援する人がいることに驚きを持つ生徒も多くいます。毎日のように流れる犯罪や裁判のニュースも、このツアーをきっかけに見方が変わるかもしれません。

✉️スタディツアーの詳しいお問い合わせは、こちらからどうぞ!✉️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?