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依存症経験者と交流し、多様化する現代の依存症問題の課題を見つけるツアー【スタディツアー紹介】

みなさんこんにちは!リディラバ教育チームです!

リディラバ教育チームでは、「私は社会を変えられる」をコンセプトに、中高生のみなさんと一緒に、社会問題の現場を訪れるスタディツアーを行なっています。(具体的にどんなことをしているかはこちらをご覧ください。)

今回は普段の学校生活ではなかなか出会えない、依存症経験者と交流ができるスタディツアーをご紹介します。


アルコール、危険ドラッグ、処方薬、喫煙、スマホ......多様化する現代の依存症を知り、課題を見つけるツアー

芸能人が違法薬物やアルコールによる問題を起こしたということは昨今よく報道されますが、 薬物依存に関して、メディアが事実に基づかない、間違った報道をしている場合もあります。 日本には依存症を経験した人をバッシングする傾向がありますが、こうした風潮が依存症から立ち直ることを妨げていることも大きな問題です。さらに、みなさんの身の周りにもいろんな 依存症の危険が潜んでいることを忘れてはならない事実です。このツアーでは、アルコールをはじめとする依存性の問題を予防し、早期に発見して治療や支援につなげ、回復を応援する社会づくりを目指して活動する団体さんとコラボして、スタディツアーを実施しています。

依存症とは?

依存症には様々な種類がありますが、主に物質依存行為依存の2種類に分類ができます。

物質依存
アルコール、薬物、ニコチンなどが例に挙げられますが、体内に取り入れた何らかの物質が脳の中枢神経に作用し、慢性的な摂取が続いたことにより「やめようとしてもやめられなくなった」状態です。

https://www.ask.or.jp/article/490

行為依存
ギャンブル、ゲーム、買い物、万引きなど特定の行為から得られる刺激や安心感にのめりこみ、やめられなくなって、日常に支障を生じている状態をさします。

https://www.ask.or.jp/article/490

どの依存症にも共通して言えるのは、
●その物質あるいは行為が、脳になんらかの快感をもたらすこと。
●同時に、ストレス・心の痛み・むなしさや寂しさなどを緩和する「自己治療」の側面があること。
●習慣化し、より強い刺激を求め、問題が起きているのにやめられないなど、エスカレートとコントロール喪失が出現すること。
が挙げられます。そして依存症とは病気であり、回復が可能だという認識は重要ながら、まだまだ日本では浸透していないと言えます。

各依存症について詳しく知りたい方は、リディラバジャーナルでもアルコール依存症万引き依存症を特集していますので、ぜひ読んでみてください。

どんなツアー?

このツアーでは、そんな様々な依存症問題を予防し、早期に発見して治療や支援につなげ、回復を応援する社会づくりを目指して活動を行なっている団体とコラボしてツアーを実施しています。

ツアーではまず、依存症にはどんな種類があり、それぞれどんな症状があるのか、またなぜ依存症に陥ってしまうのかという背景や経緯、そしてなぜ依存症問題に取り組み、活動を始めようと思ったかをお話頂きます。
お話を聞く中で、思った以上に依存症とは多種多様で、実は自分の身近にも潜んでいるものだということに衝撃を受ける生徒も多数います。

そのあとは、さまざまな依存症の当事者たちが、自身の依存症にまつわる体験談を話します。どうして薬物やアルコール、ギャンブルにはまっていったのか、なぜ、やめられなくなったのか。そこから、何がきっかけで、治療や回復につながることができたのか。学校で聞く講演会では聞くことが難しい貴重な体験です。そして実際に依存症経験者の方に質問したり、依存症の予防方法や回復策を実践します。依存症経験者との交流を通して、依存症についての危険を理解するだけではなく、社会として依存症経験者をどのように支援していくかを考えるきっかけにもなります。


参加した生徒の感想

・依存症を経験した当事者の講演を聞いたことが印象的だった。誰もが依存症になる危険性があるということを知って少し怖くなった。
・実際にかつて依存症だった人からの講義には、保健の授業とは違う説得力があった。

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子どものスマホやゲームの所持率も上がり、便利で色々な娯楽を楽しめるようになっている一方、SNSの普及などにより、薬物が簡単に手に入るようになった結果、薬物乱用が低年齢化しているという話もあります。便利な生活の裏には、常に依存症への入口が隠れているということを認知すること、そしてもしも自分や自分の周りの人が依存症になってしまったと思った時に、適切な治療を受けられるような環境づくりをできるように、これからもツアーを続けていきたいですね。

✉️スタディツアーの詳しいお問い合わせは、こちらからどうぞ!✉️


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