「店長たちの目の前で、大学生のアルバイトが副店長に昇格。」(飲食業でのレア体験)

飲食店に勤務していた時のこと。

店長会議で、付近に競合店がオープンすることになった店の店長が、戦略を問われています。

社長は、その答えに共感する様子をまったく見せず、「君なら、どうするんた?」「自分の店だったら、どうなんだ?」などと、ランダムに他の店の店長にも意見を求めてきました。

もし、次にあたったら、なんて言おう?

そんな心配も意味なく、社長は大きな声で、隣の事務室から社員を呼び、「〇〇は、もう出勤しているか?来たら、ここに呼んでくれ。」と言いました。

○○は、本部の近いところにある店舗の、大学生のアルバイトです。

わりかし早く、その時間は訪れ、○○が、不思議そうな表情で会議室に入ってきました。

社長は彼の顔を見るなり、こんど近くに新しい店がオープンすることを知っているか?と一番に聞きました。○○は、もちろんと答えます。

社長から彼への次の質問は、シンプルでした。
「それを君は、どう思う?」

その質問に対し、○○は、こんな風に話したと記憶してます。


どんな店が近くにできたって、自分たちには全く関係ない。自分たちは、いつだって、すべての力を全部使って、その時の「これ以上」がない仕事をしているし、これからも今までやってきたことを全力で続けていけば、どこにも負けないと思えることを、自分たちは毎日やってる。


彼が話きると同時に「○○、今日から副店長。」と社長が言いました。

彼が店に向かい、会議室に残る私たちに、社長はこう言いました。

「これからは、アルバイトだろうが、学生だろうが、こいつにやってもらいたい!と思える者に、“やってほしいこと”を与えていく。」

とても貴重な場面に立ち会えたと、今でも思います。



🌈よかったら、こちら↓も読んでみて下さい。

いろんな出来事が、自分の根元にあることを、いつも実感します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?