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履歴書には書けないこと

こんにちわ。日に日に背中が逞しくなっていってる妄想をしているricoです。相変わらずチンニングは脱臼しそうで苦手。


私は20代はデザイン系の仕事を。30代からは管理系事務職の仕事をしていた。それぞれの職種で転職もしている。ジョブチェンジをしたのは主に子どもたちのため。残業や休日を潰しての仕事はできないから、仕方なくな部分が非常に大きい。


私は結婚で引っ越すことになって転職、夫の転勤にあわせて転職、子どもたちの成長にあわせて転職。


そんなこんなを繰り返していたら、そりゃ履歴書はカオスな職歴にもなる。そのうえ40代ともなれば…ねぇ…。


仕事に対しては正直なところ適正はあると思う。けど。履歴書には書けないこともある。



私は何度か職場から逃げたことがある。
前職もそう。


それこそ、脱兎のごとく。


そこでの繋がりは全て消して、引っ越しまでしたこともある。とにかく自分の痕跡を消さなければいけなかったから。前職も繋がりは残っていない。


自分が痛手を負うのはわかっていても、ストーカーや勝手な恋愛感情を持たれることに物凄く嫌悪感が強い。


それは結婚していようがそうでなかろうがあったし、よくわからない人に追いかけられたり噂で周りを固められたりすることは恐怖でしかない。


女の敵は女でもあるけれど。
勝手な感情を持つ男性もまた敵でしかない。


私がSNSをやらない最大の理由はそれ。どこかで繋がりができてしまうことが怖いから。


ちょうど1年前、昔ストーキングしてきた人に見つかってしまい(どうやって私を見つけたのかは知らない)恐ろしいと思い警戒しながら通勤していた。時間を変えようにも無理があったし、神出鬼没な感じがとにかく恐ろしかった。


私は当時転職と県外への引っ越しをし、とにかく逃げることを優先した。その後夫と結婚して更に2度引っ越しをしている。だから「もう大丈夫」だと勝手に思い込んでいた。


20年近く前なんだから、大丈夫だろうと。


大丈夫ではなかったし、その恐怖はずっとつきまとっていた。鬱になった原因はそこにもあるのだけれど、その人が「現場職」で同じ職場に来たことがわかった。


もう無理だと判断し、翌日から休職した。


もちろん、他のことも色々ある。けれど、誰にも言えない事実はそれだった。常に現場職を募集していたし、恐らく会社に出入りしていたところを見られていたのだと思う。


色んなことのタイミングが一気に重なってしまい、とどめがストーカーだった。さすがに耐えることはできなかった。これは夫にも言っていない。と言うか、今だから文字として表現できるだけであって、当時はそんなことを考える余裕すらなかった。文字にすることすら恐怖だった。


また逃げなければいけないとは思わなかった。


幸い社内では私の情報はさしてないし、接点を持つべきではないと本能が言っていたからの行動なのだけど。


私は事務職ではあったけれど、職種上現場職の人たちと接点が多かった。だから「逃げる」1択しかない。他の部署に異動したとて、自分が安心できることがないから。


きっとこれでターゲットが変わってくれると思っている。この年でトンズラをするハメになるとは考えてもいなかったけれど、渡りに船と言うか。どっちみちその半年後には辞めるつもりでいたから時期が早まっただけだと思うようにした。


鬱になってしばらくはそういう恐怖もあって、なかなか言葉にするのも難しかった。当時の恐怖心が甦ってくるから。夫に言っていないのは、そういう理由もある。あとは単純に面倒だから。大事にするのが目に見えているし、変に動いて接点を持たれることは避けたかった。


ストーカーの話を他人にしないのは、変に受け取られてしまうから。「モテていいね」とか言われたらカチンときてしまう。そんなに欲しいならどうぞと思うし、その恐怖は経験者にしかわからない。実際言われたことがあったから、以降は口にしないようになった。


いきなり背後から、旧姓フルネームで呼ばれるのって相当怖い。少なくとももう旧姓と今の姓で過ごしている時間はほぼ同じだから。もちろん今の地域にわたしの旧姓を知る人はいない。だから余計に恐ろしい。


いきなり社内に現れたのを見て一気に血の気が引いた。そこまで執着していたのかと気持ち悪くなった。そんなこと、誰にも言えない。言ったところで何の役にもたたない。


逃げろと本能が言っている以上、選択肢はそれしかない。逃げないと家族に危害が出る。それだけは避けたい。彼は何をしでかすかわからない。


と、そんなわけで逃げたんです。


すぐに再就職しようと思えばできたのかもしれないけれど、もう疲れちゃって。色々あって夫にも離婚を宣言したけど夫の強い反対もあり現状維持を選んだ。その変わりに社会人としてゆるっと離脱させてもらうことを了承してもらった。


申し訳ないけど、私は現役引退してゆるっと生きてくから。今までみたいに稼ぐことは難しいけど仕方ないよね。


と宣言させてもらった。



申し訳ない気持ちはあるのだけど、子どもたちが就職するまであと3年。教育ローンは組まざるを得ないけれど、それだけで済むならよしと割りきろう。私の心の平穏の方が大事だし。


突然姿を眩ませることは物凄く申し訳ない気持ちはあった。物凄く失礼な対応だと認識もしている。けれど、理解されないことがわかっている以上逃げるしかない。


自分のこれからの人生に彼らは関係ないからと割りきる以外に道がないから。他の人からも散々傷つくことは言われたし、辛いとは思っていたけれど。まさか20年の時間を越えてまで…って。


履歴書には書けないし話すこともないけれど、そういう理由で職歴を重ねざるを得ないこともあるんです。


転職をしたくてしているわけでもないし、そんなに豆腐メンタルでもない。ただ、人より自分を守らなければいけない機会が多いとは感じる。それも生き辛さの1つかもしれない。


好きでストーキングされてるわけではない。好きで今の外見…にはなっているけれど、それで勝手に好意を寄せられ、勝手に負けた気になっている人から攻撃をされる謂れはない。


一方的に様々な攻撃を受けて、自分を守るためにその場を去っているだけなんだけど。攻撃を受けなければ残っていたのに、とは思う。


どうして攻撃をする側が守られ、被害を受けている側が痛い目にしかあわないのか。そうは思うけれど、仕方ないのだろうね。みんな自分に火の粉がかからないように、それこそ自分を守っているのだから。


私は自分を守るコマンドは「逃げる」以外に持ち合わせていないから、やっぱり会社員には向いていないのかもしれない。ま、いいんだけどね。

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