ユズリストの皆さんの気持ちが少しわかった。
羽生結弦選手の記者会見、冒頭部分だけ見てみた。この会見、記者の皆さんからの質問に羽生選手が答えると言う形で行われたのだが、冒頭にご自身が手を上げてまずは「氷を作ってくれた人々に感謝する発言」をしたのが本当に心の底から素晴らしいと思った。
ショート・プログラムで氷の穴に引っかかってしまって４回転サルコーがが１回転になってしまった事で「氷の整備が悪い」と製氷のスタッフの皆さんに謎の批判が及んでしまわないように、気遣いの気持ちを込めた発言だと思う。いや〜、本当に素晴らしい。これは「この後の質疑応答でこれ以上の嬉しい気分にはならないだろうな。感動はここがマックスだろうな」と思ったので、僕はそこで見るのをやめた。だがこうして「自分だけで滑っているのでは無い」と言う意識で周りの人々や様々な出来事の全てにさえ感謝の気持ちを持てる人と言うのは本当に素晴らしいな、と思わせて頂いた。
なんでも羽生選手の演技の３人前の段階で製氷作業は行われたそうだが、その後６分間の練習の時間があるので、そこで誰か他の選手が何の悪意も無く偶然空けた穴が存在していた可能性が高いのだそうだ。つまりもしかするとその６分間の練習中に逆に羽生選手が踏み切ったりして偶然作ってしまった穴に他の選手がハマる可能性だってあるわけで、そこをちゃんと気遣って発言するのは、まさに精神面でも彼は王者そのものなんだなと思う。
羽生選手はイケメンなのでついついユズリストのみなさんはそういう気持ち（男性の我々が推しアイドルを応援する中の一部に確実に存在している人達のような気持ち）で応援しているのかな、みたいな気にも少しなっていたが、そうでは無い部分も大きく、人間的な尊敬の念から応援している人も間違いなく大勢いるのだろうな、と心の底から今回再認識させてもらった。
とにかく今回のこの記者会見含め「羽生選手の挑戦の全て」を見させて頂き、僕個人は非常に良い気分にさせて頂けている。色々な意味で羽生選手を始め、全ての選手の皆さん、支えてくださる全ての皆さんに改めて感謝したい。いや〜、スポーツって本当に良いですねえ。
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