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コロナと日常とアウトドア

4月に、医療現場で働く友人が言ってたこと。

「コロナで頑張る医療現場にエールを!」とか言われるけど、
別にそんなのなんとも思わなくてさ。
医療という仕事についた時点で、そういう覚悟持って働いてんだよね。
コロナだからとかじゃなくて、
これが仕事だよ。明日も明後日も関係なく働くわ!!

惚れそうになりました(惚れました)。

目次
1.アウトドアが社会に貢献できること
2.レジリエンス・アウトドア
3.キャンピングカー、キャンパーバンというモビリティの力
4.お願い

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アウトドアが社会に貢献できること

私はレジャーやアウトドア業界で働いています。
お金もらいはじめてからは10年くらい。

コロナの影響で、アウトドア関係の仕事、野外研修とか現場に出るものは全部飛びました。

だからといってやることが無いわけではなく、インプットや研究に励みます。私が社会に実現したいことにつながるので。
それが今、向き合うことだからです。

私はアウトドアが実装された社会を目指して行動しています。
「アウトドアは楽しい」、「自然が気持ちいい」、「自由や開放感が得られる」すごくよくわかります。

それと同時に自然環境のオーバーユースも起こりうる。原生自然が荒れる、人の手によって維持管理されてきた山が荒れる。ハイシーズン以外は人がすっからかんだったり、今が精一杯で中長期的なエリア全体のアップデートに全然手が回らなかったり。さまざまなところがちぐはぐで、初めて体験する人は「アウトドア楽しみたいけどどうすればいいの?」状態。

そうした状況から一歩でも半歩でも進むことで、長期的に地域もアウトドア愛好者もメーカーもショップも競技者もそこに関わる全ての人がハッピーでいられるような国をつくりたいと思っています。

このメリットはアウトドア愛好者、関係者だけにとどまりません。
アウトドアという一つの「遊び」は国を支える力があります。

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レジリエンス・アウトドア

南アルプスマウンテンバイク愛好会でいつもお世話になっている方で、気仙沼出身のマウンテンバイカーのUさんという方がいます。Uさんは気仙沼で3.11を被災されました。

すべてが流され様々なインフラがない中で、その手元にあったのはマウンテンバイク。普段は「遊び」の道具ですが、そのときはそんな「遊び」の道具に乗りあちこちの避難所を周り情報伝達に捜索に走り回っていたそうです。なぜできたかというと、日常的にマウンテンバイクで山を登ったり走ったりと「遊び」まくっていたから、ちょっとした瓦礫なら走って越えられるし、越えられなければ担いで越えればいい。もちろん燃料は自分の体力があれば、ガソリンはいらない。

Uさんの話はいろんなところで話させていただいています。

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これは一つの例ですが、こういったアウトドアが持つ力をレジリエンスといいます。

国も土木の分野で国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)として取り組んでいます。

レジリエンス・強靭性でいう強さとは、復元力、しなやかさのようなもの。

雪が積もるなかで折れずに耐える巨木の強さというより、
雪が積もっても解けたらピンと跳ね上がるようなしなやかな強さをイメージしてもらえるとわかりやすいかと。

負荷に対してある程度受け流せる力がなければ、ただ耐えるだけでいつか折れてしまいます。

とはいっても社会全体の強さ、機能を求めるうえでは、双方とも大事かと思います。絶滅を避ける種の多様性のような。唯一の答えを求めるのではなく、常に多様な物事を受け入れ進化していくかたちが理想だと考えます。

アカデミックの世界でも、そういった研究実践は注目されています。
藤井先生
災害対策は、「防災」を超えた「強靱化」を目指すべきである。

原先生
PLAY RESILIENCE Lab.


キャンピングカー、キャンパーバンというモビリティの力

わたしはいま、Carstayというスタートアップで働いています。

一言で表すと、これからの日本の津々浦々を生きる場としてつなぐモビリティの会社(主観)です。

トヨタさんのe-Paletteを始めとする自動運転車両、MaaSや5Gといった言葉もちらちら聞くかと思います。
いま、これまでの自動車の形や機能が変化するだけでなく、産業構造にいたるまでの大きなパラダイム・シフトが起こっており、私自身モビリティの未来にワクワクしています(古いディーゼル車が好きです)。

具体的にはキャンピングカーの個人間のシェアリングなどの事業を行っている会社ですが、コロナの影響を見事に受けています。4月スタートのバンシェアは、緊急事態宣言でもちろん予約は入らず。

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そんななかでもキャンピングカーに関わるサービスを提供するスタートアップとして、社会に対しなにができるか考え、Carstayでは4月からバンシェルターというプロジェクトをスタートしました。

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コロナで負担がかかっている医療現場にキャンピングカーを配備し、医療従事者の休憩スペースの提供を中心にした支援です。海外ではすでにコロナ感染者の隔離スペースとして、多くの車両が活用されています。またCPRドライブスルー検査拡充や発熱外来設置のためのさまざまな支援も、医療機関だけでなく自治体とも連携し進めています。

ただし、キャッシュがなくては持続的な支援ができません。そのため今はクラウドファウンディングで資金を調達しています。(残り一週間)

【新型コロナ収束後の楽しみが支援に繋がる】キャンピングカーで医療現場を支援しよう


現在個人、企業問わず多くの支援をいただいていますが、第二波、第三波の到来を見据えるとまだまだ気を緩めることはできず、資金的にも足りない状況です。

何卒ご支援をお願いいたします。

もちろんすべての人がコロナで大変な状況にあるかと思います。
だからこそアフターコロナを見据えたアウトドアチケットをリターンとして用意しました。

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改めてご支援のほど宜しくお願いいたします。


終わりに

このnoteで一番伝えたいのは、「誰かが大変な思いをしているから、救いたい」というストーリーではないです。

「災害、感染症をはじめとするさまざまな危機を乗り越える社会インフラを、この機会に作り上げること」の重要性を伝えるのがこのnoteの目的です。

バンシェルターの仕組みを一度作り上げ維持することは、災害に見舞われ続けるこの国のレジリエンスを高めることになり、多くの国民の命と生活を助け、みなさんが最速で再スタートを切る大きな支援になると考えています。

どんなことがあろうと、また次の日はやってきて、自分たちが向き合う課題というものがあって、それに取り組む一日が毎日繰り返される。

ただそれだけです。


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