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【音楽遍歴】1989年に聴いていた音楽とベスト3アルバム


はじめに

今回は1989年1月から1989年12月の10代最後の年に聴いていた音楽とベストアルバムについて書こうと思います。高校までは、学年毎に聴いていた音楽、ベストアルバム、音楽にまつわる出来事という感じで書いてきましたが、大学に入ってからは「学年」の記憶が曖昧なので、聴いていた音楽とベストアルバムは1年毎、出来事は大体の時系列で書いていきます。

1989年に購入したアルバム

幾つか抜けがあるかも知れませんが、以下が1989年に購入したアルバムです。この年から、12インチシングル以外は全てCDを買うようになりました。当時のCDの価格は日本盤で3000円〜3200円、輸入盤で2600円〜2800円程度だったので、アナログレコードよりも1000円近く高く、あまりたくさん買えなくなりました。そんなこともあって、この年も購入枚数は30枚弱と中学生や高校生の頃よりも減っています。

  1. Absolutely: Best of ABC(ABC)

  2. Up(ABC)

  3. Welcome to The Beautiful South(The Beautiful South)

  4. Outrageouus(Boogie Box High)

  5. Diary of A Hollow Horse(China Crisis)

  6. Disintegration(The Cure)

  7. 90(808 States)

  8. Wild!(Erasure)

  9. We Too Are One(Eurythmics)

  10. Me And A Monkey on The Moon(Felt)

  11. Cross That Line(Howard Jones)

  12. Candleland(Ian McCulloch)

  13. Automatic(The Jesus & Mary Chain)

  14. Liquidizer(Jesus Jones)

  15. Read My Lips(Jimmy Sommerville)

  16. Paradise Circus(The Lilac Time)

  17. Technique(New Order)

  18. The Works(Nik Kershaw)

  19. Batman(Prince)

  20. Naive Art(Red Flag)

  21. Street Fighting Years(Simple Minds)

  22. A New Frame(Simply Red)

  23. The Stone Roses(The Stone Roses)

  24. Kaleidoscope World(Swing Out Sister)

  25. The Seeds of Love(Tears for Fears)

  26. Mind Bomb(The The)

  27. Big Trash(Thompson Twins)

  28. Oranges & Lemmons(XTC)

  29. The Baddest(久保田利伸)

1989年に聴いたベスト3アルバム

こうやってリストを眺めてみると、この年が重要な年だったことに改めて気付かされました。ABCEurythmicsHoward JonesThompson Twinsなど、ブリティッシュインベイジョンのコンテキストで活躍したエレクトロポップバンドに陰りが見える一方で、新たに起こったマッドチェスタームーブメントの中で、808 StatesNew OrderThe Stone Rosesがアルバムをリリースしています。

そんな流れはあるものの、この年のベストアルバムはマイペースにThe CureNew OrderThe Theの3枚を選びました。

実は上に挙げた808 StatesThe Stone Rosesは当時はあまり聴いておらず、上の3枚以外だとこれ以外には、エレクトロポップの完成形とさえ思えるErasureの"Wild!"ややけにポップになったThe Jesus & Mary Chainの"Automatic"、The Housemartinesのメンバーが結成した新バンドThe Beautiful Southを良く聴いていました。

Disintegration (The Cure)

The Cureの8枚目のアルバムは、徐々に進みつつあったポップ路線から一転、レーベルから「商業的自殺」と言わしめた作品。確かに、全体的に長尺で陰鬱な曲が多く、ポップミュージックのフォーマットを放棄してはいるものの、Joy Divisionのような「息苦しいまでの絶望」ではなく、「美意識に基づいた憂鬱」といった感じで、個人的にはそれ程の暗さは感じません。どちらかというと、シンセサイザーやエフェクトを多用した音作りが、ドリームポップでよく聴かれる音のベールのようで、「不完全で不器用な美しさ」という印象で、彼らの作品の中では一番好きなアルバムです。レーベルの心配をよそに、アルバム自体もシングル"Lullaby"もこの時点までで彼ら最大のヒットを記録。"Friday I'm in Love"しか知らない人にこそ聴いて欲しいアルバムです。

Technique(New Order)

前作"Brotherhood"で見せたギターロックとエレクトロニクスの高度な融合から一転して、今作ではややエレクトロニクスが強め。リードトラックの"Fine Time"ではアシッドハウスの彼らなりの解釈が新鮮ですが、"Mr. Disco"なるアレなタイトルのへなちょこエレポップからメランコリックな"Dream Atack"への泣きのメロディー3連発が最高。楽曲の分かりやすさと相まって、1回聴き始めるとリピートし続けてしまう麻薬性を持ったポップで切ない作品で、個人的には彼らのキャリアの中で一番好きなアルバムです。

Mind Bomb (The The)

前作まではMatt JohnsonのソロプロジェクトだったThe Theが、元The SmithsJohnny Marrや元ABCDavid Palmerをメンバーに迎えてリリースした3rdアルバム。非常に密度の高いサウンドだった"Infected"から一転、必要最小限の言葉と音で紡がれた楽曲群は表面的には地味ながらも、自らの身を削りながら産み出したような切迫感と有無を言わさない力強さに溢れています。過剰な飾りを取っ払った剥き出しのサウンドは、リリースから30年を過ぎた今でも全く輝きを失っていません。既にバンド形態から再びソロプロジェクトになり、何年に1回か新曲をリリースするくらいで目立った活動はありませんが、昨年突如リリースされた"$1 One Vote!"が予想外にカッコ良かったので、是非アルバムを聴いてみたいです。

おわりに

今回は1989年1月〜12月までに購入したアルバムとベスト3アルバムについて書きました。ちなみに、1989年のイギリスの年間アルバムチャートはこんな感じのようです。

中々懐かしいアーティストの名前が並んでいますが、この中で持っているのはSimply Redの"A New Frame"のみ。自分が買ったアーティストだと、15位に入っているSimple Mindsの"Street Fighting Years"が最上位で、トップ30に入っているのもErasureの18位、Eurythmicsの20位、Tears for Fearsの21位くらいなので、霞食って生きてたんだなあと実感。

  1. The Good Reasons(Jason Donovan)

  2. A New Flame(Simply Red)

  3. …But Seriously(Phil Collins)

  4. Anything for You(Gloria Estefan and Miami Sound Machine)

  5. Cuts Both Ways(Gloria Estefan)

  6. Enjoy Yourself(Kylie Minogue)

  7. The Raw and The Cooked(Fine Young Cannibals)

  8. Foreign Affair(Tina Turner)

  9. Like A Prayer(Madonna)

  10. Club Classics Vol. One(Soul II Soul)


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