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セブで親子留学してきた話

昨年夏、コロナ対策による規制はある程度緩くなってきたものの、入出国にはワクチン接種証明やPCR検査の提出が必要にされていた頃、子どもと2人でフィリピン・セブ島に父子留学に行ってきました。

どんな計画か?

私と子供が2人で行きます。期間は約3週間。

その間、子供は1日6時間のマンツーマン授業を受け、僕は1日3時間のマンツーマン授業を受けます。授業以外の時間は、僕はリモートワークで日本と仕事をします。

学校の近くに現地のコンドミニアムを借りて、そこに滞在します。寮ではないので、食事の用意や掃除、洗濯なんかも自分たちでやります。3週間、普通の暮しをする感じ。土日は学校がないので、海とか行けたらな。そんな感じで予定を立てました。

なぜ「セブ島」?

オンライン英会話もいいのですが、短期間であっても、海外で暮らし、「英語が話せると便利」と実感してもらう体験をしてもらいたいなと思っていました。セブ島ではフィリピン訛りにはなりますが、英語が話せると便利、を実感してもらうには十分です。

セブを選んだ一番大きな理由は「コスト」と「時間」

コストに関しては、学校のコストもさることながら、暮らすコストを抑えるることができます。

時間に関しては、僕がリモートワークで働くので、昼夜逆だとやっぱりちょっとしんどいです。なるべく時間のズレが少ないところがいいと思いました。

オーストラリア・ニュージーランドは時差面では有利ですが、行き帰りやリビングコストは高め。

あと、僕が東南アジアの蒸し暑い夏が好き、という珍しい体質なのも理由の一つでした。

どんな学校に行ったか?

セブの語学学校はパンデミック発生以降、ずっと閉鎖していました。体力のないところはそのまま潰れてしまったのか、全く消息のつかない状態。いくつかの語学学校が2022年7月1日から再開する、みたいな状態でした。

再開するといっても親子留学を受け入れているところは僕が探した2022年5月時点では見つかりませんでした。

困っていたときに、以前からの知り合いでセブでNexseedという語学学校を経営されている宇佐美さんから「特別に受け入れますよ」という温かいお申し出が!

しかも、他の学校よりも昼飯が美味しいらしく、だったら、ここしかない、と。

学校の入口
セミナー用のスペース

実はこの学校は「プログラミングと英語をいっぺんに教える」というのが特色のスクールです。企業からの派遣で来る方が多いそうです。

たしかに、プログラミング言語はほとんどが英語を使って作られているので、プログラミングの習得と英語の習得をまとめてやるのは合理的かもしれない。

社会人向けが中心なので、子供向けのプログラムは本当に特別につくっていただきました。しかも、個室ブースを貸し切りで使わせて頂きました。

子供用授業やってないのに特別に壁に学習ポイントを貼ったりとかしてくれててうれしい!
時間割です。朝9時から夕方4時までみっちり!
ランチのケータリング。250円ぐらいで結構美味しいのがお腹いっぱい食べられます。

レッスン内容

レッスンの内容も特別に作っていただきました。

今回、僕の方でお願いしたのは、「教科書に出てくる専門用語をたくさん教えてほしい」という依頼でした。

たとえば「平行四辺形」や「台形」って英語で言えますか?「二組の向かい合う辺がそれぞれ平行な四角形」を英語でいうと?

理科だと、「沸点」とか「ネコ科」とか「夜行性」とか「恒星」とか。歴史なら「大航海時代」とか。当然、英語の定型表現があります。

教科書に出てくるような単語って、意外に「大学入試でる順英単語」みたいなのに出てこないんですよね。

なので、そのあたりを強化してもらいつつ、あとは、英語で自分の考えを伝えること、コミュニケーションを取ること、なんかをやりたいとお伝えし、そんな感じのカリキュラムを作っていただきました。

生活コスト

生活はAirbnbでコンドミニアムの1室を借りて過ごしました。3週間で10万円ちょっとぐらい。近所のスーパーで食材を買って料理してましたが、食材やお酒の金額は東京と大体同じぐらいでした。洗濯は、近所に「洗濯屋」があり、カゴいっぱい分で300円とかで選択してくれるのでめちゃくちゃ活用してました。シーツとかも洗えたのはよかった。

広さはワンルームぐらい。テレビでNetflixやYoutubeが見れました。
コンドミニアムのプール。2回ぐらいしか入らず。東京より涼しかったので💦
ビリヤード対決。最終的には息子のほうがうまくなりました。

休日

土日は海に遊びに行きました。

ウォーターパーク。溺れているわけではありません。
学校の方々とアイランドホッピングツアーへ。超良かった!

フィリピンのあとは、マレーシアへ

3週間フィリピンで過ごした後、マレーシアに移動しました。

クアラルンプールにはエプソムカレッジというイギリスのボーディングスクールの現地校があります。そこが世界中の子どもを3週間受け入れるサマーキャンプを実施しています。

エプソムカレッジ。本校はイギリスにあります。
サッカーのコートとラグビーのコートが別々にあるという広大さ。

3週間、親元を離れ、いろいろな国の生徒たちと交流しながら、クラスやアクティビティを楽しむ、というものです。英語が話せなくても参加できるものです。東京からなら、羽田空港で送り迎えが可能です。

それに参加させるために、マレーシアまで送って行きました。3週間、ホームシックと戦いながら、頑張ってきたようです。

ちなみに、僕は一週間ほど滞在して、現地からリモートワークしつつ、クアラルンプールの観光地も楽しんでから帰ってきました。

そしてもう一度行きました!

あまりによかったので、冬休みを利用してもう一度行きました。

コロナもだいぶ解除されていたので、課外授業も用意してくれていました。近くに「中国人墓地」があり、そこはスラムとして、ホームレスの方々が住み着いています。そこに行き、クリスマスプレゼントのお菓子を配り、暮らし向きをインタビューする、ということをやりました。

スラム街入り口
中国の墓地はこういう「家型」なのですが、そこに人が住んでいます。真ん中の四角いのは棺。(中のご遺体はどこかにいってしまってる、と聞きましたが、わかりません。。)
暮している方にインタビュー。コロナよりも大雨のたびに水があふれるのが大変だそうです。
クリスマスプレゼントのお菓子を配りました。

想像以上に、子供がたくさんいて、思っていたよりも皆さん明るく生きているように思いました。日本では到底できない体験で、これは本当に良かったと思います。すべてのプログラム通じて、この体験が一番良かったかも。

感想

結論として、やはり行ってよかったです!

子どもが強く育つために、いろんな環境、いろんな人達がいることを知ってほしいと思っています。強制的に「すごく他人」しかいない環境に行くのは気持ちも強くなると思いました。父と息子の絆も強まった気がする。

長期休みに親子留学、おすすめです。

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