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離退任式を経験して感じた事
昨日は修了式と離退任式でした。
今年一年間担任をもった3年生の子ども達との最後の日。一年の締めくくりの日です。
全校が体育館に集まり、修了式の後に離退任式がありました。
離退任式とは、今年度をもってこの学校から異動してしまう先生達が挨拶をする、というものです。
もちろんこの日まで子ども達はどの先生が異動するかは知りません。
その学年で過ごす最後の日に、いなくなる先生を知るのです。
なかなか寂しいですよね。
個人的には、もう少し別れを惜しむ時間があればいいのにって思います。
そして私は来年度異動する事になりました。
離退任式で私の名前も呼ばれました。
驚いて振り返る子ども達の視線を感じながら、前へ出ました。
体育館の前に用意された椅子に腰掛けると、目線の先に、泣きじゃくる自分のクラスの子達が見えました。
つられて泣かないように、必死に体育館の後ろの壁を見るようにしていました。
いよいよ、自分の挨拶の番がやってきました。
正直、自分のクラスの子達がそこまで泣くとは思っておらず、めちゃくちゃ動揺しました。泣かないように堪えながら、自分なりの感謝の気持ちとエールを精一杯話しました。
自分のもった3年生のクラスの子ども達は、子どもでありながらも優しくて、気遣いができて、自分から考え行動して、面白くて、本当に素晴らしい人達でした。
大人の私から見ても尊敬できる部分をたくさんもっていました。
そんな人達に、この一年間自分が伝えたい事を誠心誠意伝えてきたつもりでした。
時にはうまくいかず、自分の無力さに落ち込む日もありました。
ですが、離退任式でクラスの子達の涙を見た時、少なからずそれが伝わっていたのかなって嬉しくなりました。
離退任式が終わって、教室に戻りました。
教室へ戻ってからは、配り物や整理整頓など、やるべき事がありました。
一つ一つ教室でやるべき事を済ませ、最後に通知表を一人一人に手渡しました。
実は何日か前に、学級代表の子から、
「先生、最後の日に15分くらい時間をもらえませんか?」と言われていました。
通知表を渡し終えてその時間になると、子どもから驚く言葉が。
「今から先生とのお別れ会をします!」
なんと見えない所で、お別れ会を企画してくれていたのです。
これにはびっくりしました。
お別れ会は、
①お手紙を読んで渡す
②クラスみんなで合唱
③寄せ書きのプレゼント
④みんなで「ありがとうございました!」とお礼の言葉
という内容でした。
私はこの事を全く知りませんでした。
飛び上がるくらい嬉しかったです。
教員って大変なこともたくさんありますが、ここまでやってきてよかったなって感じた瞬間でした。
この日のことはこの先一生忘れないでしょう。
こんな素敵な子ども達の未来を作るのが教育です。
ひとりの教育者として、この子達の未来が幸せであってほしいと心から願います。
そのためには、ただ勉強を教えるだけにとどまりたくありません。
社会で幸せに生きるために必要な知識であったり、考え方であったり、方法であったり、そういうことをこの先伝えていきたいです。
今回の経験から、より一層そういう風に感じることができました。
進級おめでとう!
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