考え事

普通に暮らしてても
たまに普通じゃないことを考えることがある

当たり前のことに対して当たり前の意見を独りつぶやく

誰も聞いてないのに
ふと声にだす

まだこの世に生まれて十数年だけど
まだこの世に生まれて十数年だから

知っていることをもとに知らないことをいろいろと自分なりに想像する

いつもの水平線が見える崖の上にポツンとある青いベンチ
そこに座って考え事をする


今考えているのは生き物のこと

沢山の生き物が暮らすこの星で、まだ見つかっていない生き物は
どんな生き物だろう

そんな未来のことではなく

過去のことについて考えていた

今は沢山の生き物がいるがもともとはたった一個だったのではないのだろうか
その生き物は他の星から来たのかも
それともその生き物は高度なロボットでこの星で生き物と呼ばれているものはすべて徐々に改良しながら繁栄するようプログラムされていて、最後に残った一種類のロボットを回収して最初の星で使われるのではないだろうか

生き物たちは主に自分の種族は繁栄させようとするのに自分に必要なとき以外、他の生き物のことを考えないのだろうか
何で生き物は生き物を食べるのだろう


中でも今一番の議題は死に関するものだ

何故死ぬのか
死とは何か

個人的に死は一生自力で動けなくなり意識も思考もなくなることだと思った

一度こうも考えた
生き物が死んだかどうかは医学的に証明されてもほんとに死んだかは生き物自身しか分からないのでは

生き物の死は二度と使えなくなるロボットとあまり変わらないのではと

どうせ死ぬのなら苦しまず一瞬で死にたいな
溺死は一番いやだ
転落死とかは痛そうだし

海を眺めるのは好きだが覗くのは嫌だ
落ちたら二度と上がれず苦しみながら死にそうだ

まあ、こんなこと言ってもいつ死ぬかは分からない

色んな生き物がいる
それぞれが別々の思考を持っている
同じ種族だけでも多様なものが
それが違うとさらに多様になる

それらの生き物が無数に存在していれば
未来にどうなるか予想するのはとても難しいと思う

何が起きようとも不思議ではない


今日はこのへんで帰るかな

明日は何を考えようかな…

そう思いながらベンチから立ち上がり帰ろうとしたら
バランスを崩して倒れた

地面に仰向けの状態で寝ころんだ


未来も未知も未確認もまったく分からないなぁ



でも生きるって楽しいなぁ