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小さな子どもの目に大きな犬はどう映っているのだろう?

散歩中の土佐犬が同じく犬を散歩させていた女性を襲い、女性にけがを負わせるとともに連れていたミニチュアダックスフントを死なせてしまったという事件がありました。

土佐犬は体重が60キロもあったそうです。被害に遭った女性とダックスフントは何とも気の毒です。事件を避けることはできなかったのでしょうか。飼い主の男性は犬を制御できなかったと言います。制御できないような犬を散歩させていたこと自体に問題があるように感じます。

犬に限らずペットを飼う人は増えています。家族の一員としてペットを大切にし、適切な飼い方をしている人はたくさんいます。けれどもペットが他人に及ぼす影響まで気を遣っている人は多いとは言えないように思います。

事件とは少し異なりますが、つい先日体験した出来事です。ビーチで犬のリードを外して走らせている人がいました。犬は大きなオールド・イングリッシュ・シープ・ドッグです。リードを外されて嬉しそうに走り廻っていました。そのうち小さな子どものところに走り寄って飛びつこうとしました。子どもは3歳ぐらいで、からだは犬の方がはるかに大きいです。子どもはびっくりして泣き出ました。母親がすぐに子どもを抱きかかえましたが犬は周囲をぐるぐる駆け回り、母親にも飛びつこうとしています。飼い主の男性が飛んできました。そして犬をつなぎながら子どもに向かって「びっくりさせてごめんね。優しいから何もしないからね」と言いました。すでに子どもが泣くような大変なことをしているのに「何もしないよ」はないでしょうと私は思いました。子どもはよっぽど怖かったのでしょう。そのあともしばらく泣いていました。

おそらく犬はじゃれただけなのでしょう。危害を加えるつもりはなかったと思います。でも子どもにはそれわかりません。自分よりはるかに大きな犬が飛びついてきたら恐怖を感じても不思議はありません。トラウマにならなければいいなと私は思いました。私自身幼い頃に大きな犬に飛びつかれた経験がトラウマになっているからです。私の目には飛びついてきた犬がクマのように見えました。「巨大なニワトリ」に追いかけられた友人もいます。

小さな子どもの目には動物が大人とは違って見えることもあるでしょう。大人には可愛い動物でも、子どもには恐怖に思えることもあるのではないでしょうか。

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