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スピード感をもってやります!

またお母さんに怒られた。ゲームをしてたら「明日から学校始まるのに何やってるのよ。準備はできてるの?」って言われたから「まだだよ。でも、このあとスピード感を持ってやるから大丈夫だよ」とふざけて答えんだ。そしたら「スピード感」という言葉がお母さんの「逆鱗」に触れたらしい。

お母さんは政治家がよく使う「スピード感」という言葉が大嫌いだ。口先だけで、その場しのぎの言葉として使っていることが気に入らないらしい。スピードを持って取り組むというのはポーズだけで、実行が全然伴っていないってお母さんは言う。

「〇〇感」は「〇〇な感じ」「〇〇がある感じ」という感覚的な意味で使われる。だから「スピード感」は「スピードがある感じ」という意味になって、実際にスピードがあるかどうかはわからない。それに「感覚」は人によって異なるからすごく曖昧だ。政治家がこれをやたらに使うのはなぜだろう。いつものように問題を「曖昧」にしたいのかな。どうして「スピーディーに」とか「迅速に」って言わないんだろう。「早急に」や「速やかに」でもいいよね。って言うか、言葉じゃなく実行してほしい。

「緊張感をもって」という言葉も政治家はよく使うよね。普段は緊張感を持たずにやっているってことなのだろうか。政治をやるのに緊張しないんだったらびっくりだ。あの人たちを見ていると「スピード感を持って」も「緊張感をもって」もごまかしの言葉と理解されてもしょうがないと思う。

ボクもさっきお母さんに答えたときは半分ごまかそうとしてた。「〇〇感」って便利な表現だけど、言葉に敏感なお母さんには下手に使えないな。

                新学期を前にした中学生

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