詩 【 ココロ溢れる 】

思わず

サヨナラと 口にしてしまったそのあとに

彼は薄暗い部屋に篭り

愛用のノートパソコンを  起動する

ココロを探すために

ネットの網の目を潜り抜け 息継ぎも忘れ


ココロ ここになく ココロを探す

これは情報 

     これは呼び水 

           これは只のラクガキ


これは欲望 

     これは受け売り 

           これは業務連絡


この宇宙に ココロが紛れ込んでいる

ココロがたくさん流れ出している

人がはじめて ココロを配信したのは いつの日か

人類がネットで ひとつになった折

人はココロを流すことと それでも繋がれない孤独を味わった

でも

       希望の光は消えない

脈々とつづく電子の海を潜り 見えない可能性を見つめつづける

ココロを流し ココロを探す

きっと 誰かに繋がるはず きっと誰かが救ってくれる

彼だけじゃない みんなそう

r r r r r ...

コール音は今日も 世界じゅう鳴り響いてる

20080706

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