詩【 スタート 】
君にも白線が見えるはず
シラをきってもお見通しさ
君は誰でも知っている
知ってるクセに見えないフリして誤魔化してる
いつもいつも
路上に座りタバコを吹かし
誰かを眺めて笑ったり
そんなのガキでもわかる話
何もはじまらないにきまってる
スタートは今
それでも
誰一人立ち向かわず
ただ グズグズと
ただ 何も始めることなく
臆病に 遊び カッコつかず
できるアイツを妬んでみたり
できないアイツを蔑んでみたり
それじゃあ
今日も明日も何ひとつ変わりはしない
憧れのスターはいるけれど
憧れのスターになろうなんて夢にも思わず
スタートをきれないアイツや
スタート寸前で尻込みするアイツ
ほら 君だけじゃないさ
たくさんいる
たくさんいるから皆で連れ立って慰め合って
でもそれでも気が晴れなくて
だからまたアイツに八つ当たり
悪循環の繰り返し
スタートは今
いつまで馬鹿やってるつもりだい
アイツは違うぜ 君とは違う
そんなことしてる間にほら もうゴールも近い
君はどうする?
あきらめが肝心なのかい?
ガツガツしてんの君は嫌かい?
じゃあ君は今の現状に満足してる?
メディアはいつも君を甘く誘惑する
けれどもメディアは決して君じゃないから
君を完全に救ってくれやしないから
スタートは今
君がはじめなくては何も始まらないよ
そう、何もね
20000115
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