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夢が 散りゆく 一度は掴みかけた夢 まだあなたの温もりが手に残っている これは幻影なのだろ…
蒸暑い夜だった 突然のゲリラ豪雨に遭遇したわたしは 傘がなく 商店街の一角で足止めを食らう…
夢がひとつであっていいはずがない たとえ一つの夢が潰えても またもう一つ夢をみればいい …
この世はどうにも眩しすぎる とても見ちゃいられない 見窄らしいぼくの全体を照らし出す 恥…
葬儀に参列するたび こわくなる わたしもいつかはそうなる たとえどれだけ有名になり 富や財…
減らず口を減らす口 言い出したら止まらない 言っても何もはじまらない とにかく今は何でも S…
元はと言えば綺麗なものだった それがいつからだろう 自分で汚れに行くようになった 世の理不尽さに触れるたび わたしだけ綺麗なままではいられない諦めが いつしか自分のなかに埋め込まれていった そうしてしばらくはわたしは 欲望の赴くまま泥遊びをした それはそれは 見事なまでの汚れっぷりであった 気づいたときはわたしはもう四十過ぎ ショーウィンドウに映り込む自分の姿を見てハッとなった オレはこのまま死ぬのか と 以来わたしは人が変わったように身体を洗いはじめた 具体
ゆっくりがいい 急げば急ぐほど思い出が溢れ落ちてく なるべくひと足遅く ひとより出遅れて …
夢はすべてぼくのあたまのなかにある ぼくにしかみえないし ぼくだけしか夢の中身を知らない …
考え方は流転する ある時は直情的、優美に、繊細に、 まるで水に流るる木葉のごとく 考え方…
ようこそ 失敗後の世界へ ここは終わりじゃありません ここから失敗後の世界がはじまるので…
まだ生まれてもいないもの 生まれたけれどもすでにカタチをうしなったもの この先にも生まれも…
暴力は人を醜くする 暴力するのもされるのも 互いに痛いにちがいない 暴力するのもされるの…
ずっと眩しかった 太陽のひかりは とても眩しすぎて ぼくには とても 見づらかった でも それに耐えていた 太陽はひとつなんだから すこしくらいの眩しさ 辛抱できない自分がわるい それしかないと思っていた でも あるとき 先生は ぼくに こう言ったんだ 「 ほかにさがしてみたかい 」 はじめは 言ってる意味が わからなかった 「 太陽が ふたつ あるかもしれないじゃないか ちゃんと 自分で 調べてみたのかい 」 ぼくは 心臓が飛び出そうなくらい 驚いた