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高速戦隊ターボレンジャー、第19話「激突!魔兄弟🔥🧊」

戦いに命をかける炎魔
戦いで傷つく弟(炎魔)の姿を見たくない氷魔

そして

3年前に弟を事故で亡くした俊介

テーマは失って気づくもの

過去、炎魔と氷魔は魔兄弟てして暴魔百族の中で名を馳せていた。
その戦いの中で芽生えた兄の氷魔の想い。
そんな兄、氷魔から今話の神セリフも生まれる。

神セリフ
「私は封印の眠りの中で悟ったんだ。戦いは戦いしか生まぬ。もう誰も傷付けたくはない…。」by. 氷魔

そうである。戦いは戦いしか生まない。
そして、攻撃は悲しみしか生まない。

氷魔が姫暴魔ジャーミンに利用される炎魔を必死で説得する姿には、傷ついている彼を見たくない兄としとの想いが沢山詰まっていた。

そして、ジャーミンの攻撃を受け、瀕死の状態の炎魔を更なるジャーミンの攻撃から必死に守った俊介の姿には、兄弟を失ってから出てくる悲壮感を感じて欲しくない一心の気持ちが滲み出ていた。

「弟が死んで、初めて分かったんだ。兄弟ってもんが、どれほど素晴らしいか…。俺にとって、掛け替えのない良い弟だったよ。」

今話については、俊介のこの言葉を神セリフとして使わせて頂こうと思った位だった。

大切な人を失って気付く事。
きっと…
あの時こうしておけば良かった。
もっと傍に居てあげれば良かった。
自分が努力していれば助けてあげられたかもしれない。
等の後悔が真っ先に出てくると思う。

ただ、過去はタイムマシーンに乗らないと変えられない。

私自身、大切な人を亡くしている。

それが原因でパニック障害を患った事もある。

でも、その人から教わった事。
その人が好きだった自分を改めて考える事。

これを考える事で喪失感は徐々に減っていった。

俯いて、毎日悲しみを消化できずに、塞ぎ込んで過ごす。
この場面を誰が見たいと思うか。

きっと、大切な人はただただ純粋無垢な私を気に入って声をかけてくれたんだ。

故人を思い出すのが一番の供養になる。

という言い伝えがある。

これは、思い出して悲しさに浸るのではなく、故人と出会った時・過ごしていた時の自分を見つめ直し、その時の自分を取り戻す為にある言葉だと私は思っている。

俊介はその時の喪失感を命を守る力に変えた。

氷魔は戦いに対する意識を、
その喪失感や傷つく事から愛する弟を守る力に変えた。

結果的に炎魔の命を守ろうと魔兄弟は合体し、最強との呼び声が高いゴクアクボーマになってしまうのだが、あまり強さを感じなかったのには、彼らの想いが力を半減させていたと思わざるを得ない。

そう、戦いにより悲しさに陥る人をこれ以上出さない為に…という想い。

ターボレンジャーに敗れ、結果的に同時に命を落とした魔兄弟。
彼らが生まれ変わった花には、赤と青の花が実っていた。

花を見ると、人は笑顔になる。

そう彼らは望んだのだ。悲しみより喜びを。
そして、安らぎを。

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