『どの様な「食材・食品・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【13節】
【13節】〜『認知症(物忘れ)でお悩みの方々へ』「認知症(物忘れ等)の予防・改善のアプローチがある成分&食材・食品・生産物」について【③】
・『認知症(物忘れ 等)』に良い影響を及ぼす効能のある成分(成分群/分類)について、【後編】
13]〜『神経機能を正常に保つ効果がある成分』。(神経機能をサポートする)
●『ナトリウム/ミネラル類』、
・情報伝達の上でも「イオンポンプが大事な役割を担って」います。
・情報の伝達は神経細胞で行われていますが、「神経細胞の細胞膜にもイオンポンプが存在しています。刺激を受けた時など、その情報は電気信号となって神経組織を伝わる事で伝達されていきます。
※この「電気信号は、神経細胞膜のイオンポンプを介して、細胞膜外にあるナトリウムイオンと細胞内にあるカリウムイオンが入れ替わる時に生じます」。
●『ビスベンチアミン/ビタミンB¹の誘導体の一種』、
・「脳が働くには大量のエネルギーを必要とします」が、このエネルギーはブドウ糖のみから作られます。
※「ビタミンB¹の誘導体であるビスベンチアミン」は、「ブドウ糖からのエネルギー生産を手助けする」事で、「脳神経の働きを正常に保つ」役割をしています。
●『ビタミンB¹/ビタミン類』、
・「ビタミンB¹が不足して脳のエネルギーが不足する」と、「脳の働きが悪くなる事でイライラしたり、怒りっぽくなったり、集中力や記憶力が低下」します。
●『ビタミンB⁶/ビタミン類』、
・「ビタミンB⁶が不足すると、アミノ酸の代謝が悪くなり神経伝達物質が不足し、神経系統に支障をきたします。「知性の発達の遅れや、アルツハイマー病の原因」にもなります。
●『ビタミンB¹²/ビタミン類』、
・「ある研究において、アルツハイマー型認知症の患者の脳では、「ビタミンB¹²の量が健康な人の4分の1〜6分の1と少ない」という結果が報告がされました。
●『葉酸/ビタミンB⁹』、
・「葉酸は、「ホモシステイン血症を予防し、動脈硬化を予防する」事で、血流を維持する働きがあります。
・血液は体中の細胞に酸素と栄養を届けており、「血流が停滞すると、認知症や聴力障害を引き起こす」と云われています。
※「葉酸はホモシステイン血症を予防し、血流を維持する」事により、「認知症や聴力障害を予防する働き」も報告されております。
14]〜『脳神経を保護する効果がある成分』。(脳神経をサポートする)
●『ヒスチジン/必須アミノ酸』、
・「ヒスチジン」による、最近の研究では、「脳梗塞等の急性期の脳虚血疾患による脳組織の死滅が抑制される」可能性が動物実験により明らかになっています。
15]〜『記憶力を高める効果がある成分』。(記憶をサポートする)
●『フェニルアラニン/必須アミノ酸』、
・「フェニルアラニン」は、「脳と神経細胞の間で信号を伝達する役割を持つ化学物質の神経伝達物質になる必須アミノ酸」です。
・「体内でノルアドレナリンとドーパミンに転換され、神経伝達物質として働きます」。
※また、記憶力を向上させる作用があるとされています。
16]〜『アルツハイマー病を予防する効果がある成分』。
●『フェルラ酸/ポリフェノール類』、
・「フェルラ酸」には、「脳神経保護作用がある」事が、ラットを使った実験で明らかになりました。
また、「フェルラ酸には老化や酸化ストレスによって、炎症を引き起こされる脳のβ-アミロイドペプチドを保護する作用がある」事が分かっています。
※「アルツハイマー型認知症患者を対象に行った研究」では、「脳の認知機能の改善やアルツハイマーの進行を抑える」働きが報告されています。
・また、「脳神経細胞は老化や、アルツハイマー病などになる事で減少」します。
※「フェルラ酸は、傷んだ脳細胞を修復し、細胞が死んでしまう事を防いでくれる脳細胞保護作用がある」為、「学習記憶向上作用も期待できます」。
●『ホスファチジルセリン/リン脂質』、
※「アルツハイマー病の患者」に、「ホスファチジルセリン」を1日/200~300mg、60日/6ヵ月間摂取させた所、「認識力や記憶力、注意力・集中力・学習力・異常行動等の改善」が報告されています。
17]〜『記憶力や学習能力を高める効果がある成分』。
●『不飽和脂肪酸/脂肪類』、
・「多価不飽和脂肪酸のn-3系列に含まれているα-リノレン酸とDHAの作用により脳の働きが活性化する」と云われています。
※「DHAは脳内に入る事ができ、神経細胞に働きかけ記憶や学習能力を高めます」。
※また、「α-リノレン酸にはうつ状態を軽減させる効果があると考えられており、脳の健康維持に効果」が期待できます。
18]〜『脳の機能を改善する効果』&『記憶力や学習能力を高める効果がある成分』。
●『ホスファチジルセリン/リン脂質』、
・「食物由来のホスファチジルセリンは一度分解されてから脳内に入り、再合成される」事で脳の栄養となります。
・「再合成されたホスファチジルセリンには、血管壁や赤血球の細胞膜を柔らかくする作用があり、血流を改善する働き」があります。この働きによって、「脳細胞の新陳代謝が活発になり」ます。
●『レシチン/リン脂質(ホスファチジルコリン)』、
・脳内では、神経細胞の間を情報伝達物質が活発に行き来しながら、記憶や判断などの働きを行っています。
・「レシチンの構成要素のひとつであるコリン」は、「体内に吸収されると脳まで届き、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリンをつくる材料になります」。
・「レシチンであるホスファチジルコリン」は、「血液脳関門を通り抜けて脳細胞に到達し、記憶や認識の機能、筋肉の動きのコントロールなど様々な生化学的なやりとりをサポート」しています。
※「レシチンが不足する事で、イライラや不眠症・記憶力の低下が起こる」可能性があります」。よって、「脳のアセチルコリン濃度が記憶保持や脳機能向上を左右している」云える。
19]〜『認知症を改善する効果がある成分』。
●『ルチン/ビタミンPの一種(〜様物質)』、
※「ルチン」は「その抗酸化作用によって、脳細胞の酸化を防ぎ活性化させる」為、「認知症にも有効」だと考えられています。
20]〜➀『脳機能の低下を防ぐ効果』&②『脳の健康を維持する効果』&③『認知症を予防する効果(アルツハイマー病予防効果)』
●『ロスマリン酸/ポリフェノール類』、
・「学習や記憶・物事への意欲や集中力・注意力の低下は、加齢と共に起こる老化現象」です。
・その原因は、「加齢と共に脳内にある神経伝達物質(アセチルコリンやドーパミンなど)が減少する」為に引き起こされます。
※「ロスマリン酸には、神経伝達物質の分解と減少を引き起こす原因(アセチルコリンエステラーゼ)の影響を抑える働きや、神経伝達物質(ドーパミン)の量を増やす働き」があります。
・「脳は酸素を多く必要とする為、酸化ストレスによる影響を受け易い」器官です。
この酸化ストレスが脳の神経や組織の障害を引き起こすと、脳の老化が加速してしまいます。
※「ロスマリン酸は、脳の酸化ストレスを減らす働きを防ぐ作用」があります。
・「アルツハイマー型認知症&レビー小体型認知症」は、「それぞれアミロイドベータ(Aβ)とαシヌクレインの2つが脳内に蓄積してしまう」事が病気の原因として知られています。
※「ロスマリン酸には、これらAβやαシヌクレインの蓄積を防ぐ作用」があります。
・また、「アルツハイマー型認知症では脳内神経伝達物質であるアセチルコリンの量が減る」事で、認知機能の低下が引き起こされます。
※「ロスマリン酸はアセチルコリンを分解する酵素、アセチルコリンエステラーゼの働きを抑える」為、「認知機能の低下を防ぎ」ます。
以上です。 次回、…『その含有 食材・食品・生産物』に移ります。
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