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日本の神々 国生み

(簡単に読みやすくしてます)
ある日、天上の神様が、イザナギ、イザナミのミコトを呼んで、天の沼矛(アメノヌボコ)
を差し渡し、仲良く力を合わせて良い国をつくるように、と言いました。

イザナギノミコトは、アメノヌボコを力いっぱい振り回し、下界へ続く大きな橋をかけました。それが天の浮き橋(アメノウキハシ)です。イザナギノミコトはイザナミと一緒にアメノウキハシにうつり、矛をさかさに持ち直すと、まっすぐおろしました。下の方で、こおろ、こおろと音がしました。矛を引き上げると、塩水でびっしょり濡れていて、ぽたぽたと大きなしずくとなって落ちました。

ころころところがる島だから淤能碁呂島(おのごろじま)と名付けました。
その島の真ん中に太い柱、天の御柱(あめのみはしら)を立てました。天の御柱をまわって、夫婦の契りを結び、朝、目が覚めると、大きな4つの島と小さな島々が出来ていました。それを大八島の国(おおやしまのくに)といいます。

一番最初に出来たのはあわじのほのさわけの島(淡路島)
次に生まれたのは、伊予の二名(ふたな)の島(四国)、次に隠岐の三子の島、次に筑紫の島(九州)、次に壱岐の島、次に津島、次に佐渡の島、次に大倭豊秋津島(おおやまととよあきつしま、本州)、これらの島すべてを大八島の国と呼びました。

簡単にまとめると、これが日本の国の始まりです。簡単にまとめすぎましたが、イザナギ、イザナミの他、たくさん神々が出てくるので、名前を覚えるだけでも大変です。大体のことがわかればいいかなと思います。

注目したいのは、この神話で大昔の日本人は地球が自転するのを知っていたのではないか、ということです。
おのごろじまとはおのずからころがるしま
これは地球をさすのではないかなと思うのですがどうでしょうか。
淤能碁呂島の所在はよくわかっていません。天つ神は地球のどこかに降り立って、まず日本を作ったのではないかと思っています。あくまで私の見解です。

コペルニクスの地動説が唱えられたのは15〜16世紀、それを科学的に証明したのが、レオンフーコーという人でふりこの原理で、地球の自転を証明しました。それが19世紀(ウィキペディアより)
そして、古事記が太安万侶によって編纂されたのが、712年。もし、その頃に自転を知っていたとしたら…
なんだかロマンがあります。そんなはずないと思われるでしょうが、古代のことなので、証明のしようがありません。なんでも科学的にと持ち出す人がいますが、科学はもともと、目に見えない事象を探求することから始まっていますので。

それにしても、なぜ日本は神話を学校で教えないんでしょうね。日本の子ども達は自国の神話を知らないのです。私も教えてもらった記憶がありません。アメリカでも日本の神話を教えているというのに。 日本の魂の元、大和の心なのに。

また、古事記の中で、日本最古と言われている和歌が記されています。

スサノオノミコトが妻クシナダヒメに送った歌

八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を
【意味】 雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居によい場所を見つけた。 妻のために垣根を幾重にも造ろう。

京都の八坂神社に歌碑があります。

あまつかみ てんとちじょうの
むすびつき
いまこそかけよ あめのうきはし

この混沌とした世の中、今こそ天と地をつないでほしいものです。

以上、簡単な国生み神話と私の見解でした。

神話の参考文献…出雲井晶
わかりやすい日本の神話

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