見出し画像

ボツ原稿(演劇部の台本)


 今回のnoteは演劇部での活動で書いた台本です。著作権は僕にあります。でも気にしなくてもこんなしょうもない台本は誰も使わないので気にしません。卑屈。


 実は僕は演劇部に入っているんです。理系なのに。弱小つーか零細演劇部ですが、僕はとっても気に入ってます。雰囲気が好き。部員は少ないけどみんなでする雑談が好き。


 最近ハマってる活動は、テーマを3つ出してそれに合わせて即興で台本を書く、というもの。ものすごい集中力いるし疲れるし楽しくないんだけど、なんかついやりたくなっちゃうのです。何でだろう。考えてる時は楽しいのかな。よくわからん。


 今回は「わら人形」「黒板」「ラブレター」という題で書きました。30分で書きましたので、当然のように未完です。続きは自分では考えないと思います。


 黒歴史になると思いますがほっといてください。そっとしといてください。


 いきましょう。




登場人物:大学生の2人
山田ノリオ(冴えない)
長谷川シオリ(演劇部)
高田ユウキ(バンドマン)

明転。
演劇部の部室。白い着物姿で鬼女を演じるシオリ。手には呪いのわら人形を持っている。

シオリ「あの男…絶対に許さない…!」

シオリ、わら人形に3回釘を打ち付ける。カット、と声がかかる。今日の練習はこれで終わりらしい。シオリは小道具や衣装の片付けを始める。
部室の外に男が1人。ノリオ。中の様子を伺っている。シオリが先に気づく。

シオリ「あら、ノリオ君」
ノリオ「(恥ずかしそうに)おつかれ、シオリさん」
シオリ「練習来るなら言ってくれればよかったのに」
ノリオ「見てたよ。呪いのわら人形。すごい迫力だったなあ」
シオリ「そうでしょ?この衣装なんか自分で作ったんだから」
ノリオ「あの呪いのわら人形も、自分で作ったの?」
シオリ「まさか。買ったのよ。古道具屋で」
ノリオ「古道具屋?」
シオリ「そう。駅前にできた古道具屋。何でも売ってるって看板が出てるの」
ノリオ「何でも売ってる?」
シオリ「そう。そこで買ったの。呪いのわら人形くださいって言ったらくれた」
ノリオ「気味悪いな。まさか本当に呪いがこもる人形だったりしないよな」
シオリ「ええ、本当に呪いがこもるわよ、たぶん」
ノリオ「よせよ、怖いなあ」
シオリ「ふふ、冗談」

そこに男が現れる。ユウキ。

ユウキ「おお、シオリ。練習終わったならちょっと付き合えよ」
シオリ「ええ、何よ」
ユウキ「演劇部のメンバーと俺のバンドのメンバーで、このあと飲み行くんだ。お前も来るだろ?」
シオリ「そうねえ、暇だし良いわよ」
ユウキ「オッケー、伝えとくわ。(ノリオの方を見て)何、お前」
ノリオ「あ、いや、何でもないです。それじゃシオリさん、さよなら」
シオリ「ノリオ君も来ればいいのに」
ノリオ「いや、いいよ、僕は。それじゃあ」

ノリオ、先に去る。シオリ、部室の電気を消す。暗転。

明転。

ノリオ「ああ、今日もシオリさんと一緒に帰れなかった…もう駄目かもしれないな」

ノリオ、古道具屋の看板を見つける。

ノリオ「なんだ、ここ」

ノリオ、なんとなく入店。店主が声をかける。

店主「いらっしゃい、何にしますか」
ノリオ「あの、何ですかこの店は」
店主「おや、ご存知ないですか。何でも売ってる古道具屋さん。この辺では有名ですよ」
ノリオ「何でも売ってる…まさか、わら人形の!」
店主「おや、じゃあお客さんはあの娘のお友達ですか」
ノリオ「やっぱりシオリさんもここで」
店主「それで、何にしますか、お客さん」
ノリオ「何にしますって…何があるんですか」
店主「何でもありますよ。お客さんがおっしゃった物は何でも出てきます。魔法の絨毯でも時計仕掛けのオレンジでも」
ノリオ「うーん…」
店主「何か欲しいものはありませんか?あるいは誰か好きな人を射止める道具とか」
ノリオ「そんなものがあるんですか?」
店主「ええ。ございます」
ノリオ「じゃ、じゃあ、それをお願いします」
店主「かしこまりました…しかしいろいろあるんですよ、好きな人を射止める道具は。文学青年なら最高のラブレターが書ける万年筆。アーチェリー経験者ならキューピッドの弓矢。お客さん、何か得意なことは?」
ノリオ「僕には何も…強いていうなら数学ですけど…」
店主「数学、大いにけっこう!あれほど美しい学問もなかなかありませんからね。愛を伝えるのにはぴったりだ。よろしい、ではお客さんにはこちらの黒板と白墨を差し上げます」
ノリオ「こ、これは?」
店主「名前はお客さんがご自由に。ラブレター黒板とでもしとけばいいんじゃないですか」
ノリオ「ええ、それで何ができるんです」
店主「お客さんがここに、思いびとをどれだけ愛しているか、その証明を書くのです。そうすれば必ずお客さんの思いびとは、あなたのものになります」
ノリオ「か、必ず?」
店主「数学は絶対です。そうでしょう?」
ノリオ「そうか…あの、証明の仕方は」
店主「何でも構いません。ただし、必ず最後にQ.E.Dと書くこと。これがないと効果を発揮しません」
ノリオ「そんなの、数学科の僕には当たり前のことです。店長、これをゆずってください」
店主「かしこまりました。284円になります」
ノリオ「284円?」
店主「恋の成就を願って、友愛数です」

暗転。

〜未完〜



 気持ち悪すぎる終わり方なのでやっぱり続き書こうかな。うん。そうしよう。まだ何も始まってなくて「起」だけ作った感じ。読んでくれた人いる?いねえよなあ。


 こんなnoteでごめんなさい。

この記事が参加している募集

#今日やったこと

30,858件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?