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失望記念日

彼女がいる今でも、会うとそのかわいさにいつも骨抜きにされてしまう。
声もフォルムも雰囲気もすべてかわいい。タイプですわ。はっきり言って。

でも、ちょっと先輩には失望してしまった。しょせん会社の犬なんですね。かわいい笑顔さえ振りまけば折れてくれるとでも?
僕の中の悪魔が冷たい目で笑った。

先輩の立場上、僕を説得しなければいけないのはわかる。上からあれこれと言われるからね。でもその提案を受け入れてしまうと僕は不利益を被ることになる。だが社員一人の都合など聞いていられない。会社全体の利益のために、削れるところは削らないといけない。そして先輩は、会社の経営サイド寄りにいる。あぁ、なんか嫌だな。。

先輩からの直接的な指示ではないにしろ、辛かった。先輩もそっち側の人間なんだなって。上司から言われた通り役目を遂行しただけ。伝書鳩と同じ。申し訳なさそうに懇願してくれたけど、それも何だか白々しく思えた。

規定、規定、規定って。
社内の規定を破っている例なんてこの3ヶ月でいくらでも見ましたけど??そちらはノータッチですか?ご存知ないなら教えましょうか?

ははは、我ながら捻くれているね。これが組織の中で働くということだ。
自己犠牲なしではやっていけない。頭では理解しているつもりでも、いざその立場になったらやっぱりモヤモヤする。まあ先輩は何も悪くないんだが。

でもある意味これでよかったかもしれない。先輩に負の印象がついたことでこれから先輩の色香に惑わされることなく、襟を正して業務に専念することができる。僕は彼女のことだけ考えていればいい。

今日も僕の恋人は宇宙一可愛かった。
一歩進ませていただきました。幸せすぎた。。次会う日も楽しみ♪

またお会いしましょう。


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