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消せない後悔を書き散らして

※見出し画像はイメージです。

人間、誰しも後悔を持っていると思う。
今から書き綴るのは、僕の数え切れない後悔の一つ。
いつも通り長文になるが、僕の愚かな過去をじっくり見ていってほしい。
長いので3編に分割する。


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1.偶然の出会い


僕は以前、あるアーティストの情報収集+ファンとの交流を目的としたTwitterアカウントをやっていた。そこで知り合ったあるフォロワーさん(Kさんとしよう)についてのお話だ。

彼女はプロフィールやツイート内容から自分と同じ大学生であることは知っていた。でも同年代のフォロワーは他にもいたし、特段気になってはいなかったので、お互いのツイートに反応することはあっても個人的にやりとりするとかは一切なかった。

しかしある時、彼女の投稿した写真に見覚えのあるものが映っていた。すぐさま僕はハッとした。「ウチの大学じゃん!!!」って。そう、彼女はなんと僕と同じ大学に通っていることが判明した。そんなことある!?!?日本中に何百と大学があって、その中で偶然被るって。。。しかも同い年だし。

僕は運命を感じた。この子とリアルで会いたい。
本気でそう思った。

しかしKさんは過去のツイートで、フォロワーとの距離感で悩んでいることを明かしていた。彼女はあくまで程良い距離感でいたいのに、相手はぐいぐい話しかけてきたり、返信を急かしたりしてきて、それがストレスだと。

こういうことをツイートするということは、勿論SOSを発信しているだけではなく、他のフォロワーにも「私はこういう人なので距離感を間違えないでくださいね」っていうサインも含んでいるのだと僕は思った。リアルで会うなんて以ての外だろうと。

向こうはまさかフォロワーに同じ大学の人がいるなんて全く想像していないから、大学名に関する情報を伏せずに投稿したのだろう。でも、たとえ同じ大学であっても、ネットの人と会うつもりはない。彼女のスタンスとしてはその可能性が高いだろうと思う一方、「いや、普通に大学の友達として関わるのは別によくね?」という僕の考えはずっと消えず、葛藤した結果、「とりあえず話しかけるだけならいいだろう」という結論に達した。

フォローしてから随分経ち、今更感満載だがKさんにDMを送った。そこからしばらく話は続いたが、やがてレスが遅くなり、彼女の未読無視も目立つようになってきた。これは客観的に見れば別に普通のことであり、あくまでネット上の浅い関係なんだからそこまで躍起になることでもない。しかし、心の中で最終的に「会う」ことを目標に据えていた僕は、彼女のその態度が許せなかった。そして僕はトラブルを起こし、彼女に迷惑をかけてしまった。最初に彼女がフォロワーとの距離感で悩んでいるとツイートした、その「迷惑な」フォロワーといつのまにか同じレベルになっていた。

僕は暴れ回ったあげく、彼女の最新の返信を無視し彼女をミュートした。


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2.反省と現在


今思えばやばいことしてたな、自分。未読無視ごときでイライラしていたらいくつライフあっても足りないよ。

あれから未読状態のまま、TLでも絡むことなく時が流れた。
僕は人生のどん底に陥っており、人と絡むことなんてなくネガツイばかりしていた。今と変わらないとか言うな。

その当時の僕にとっては、その時が今まで生きてきた中で最も辛い時期だった。何を思ったのか、僕は意味深なツイートを残してアカウントからログアウトしていた。

それから1年以上の時が過ぎた。
久しぶりにログインし、真っ先に彼女のプロフィールに飛んだ。

彼女は元気に生きているみたいだ。
よかった。

ツイートを遡っていくと、今年3月の卒業式の写真が。
大学名が堂々と映っていて、相変わらずだなと安心した。
そうか、無事に卒業したのか。
できれば、在学中に会いたかったな。どんな子か、いっぺんでいいから直接話してみたかった。願わくば、空きコマとかに会ったり、一緒にお昼ご飯を食べるような、そんな関係になりたかった。


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3.交わらぬ運命


Kさんの過去のツイートから、彼女は僕と同じように自分に自信がなくて、でも心根はきっと優しいのだろうと思っていた。一方、彼女の恋愛系のツイートを見るたびに僕はもやもやしていた。

特定防止のため表現は変えるが、「私は地味だから遊び相手にちょうどいいんだろう。こんな自分でも可愛いって言われたら嬉しいけど、下心が見えてしまうのが本当に無理。男の人信用できない」

というようなことを過去に言っていた。

僕からしたら、何と違う世界に生きているんだろうって感想しかない。同じ大学なのによ。
僕は女の子に対して遊び相手(たぶん悪い方の意味)と思って接したことがないし、好きな女の子に下心なんて湧かない。それ以前に「かわいい・・・でも緊張しちゃう」と話しかけることもできない。かわいいなんて口が裂けても言えない。恥ずかしいから。

Kさんに近づいた男(たち)は、僕とはまるで正反対の男だったのだろう。
でも彼女はそれが男だと、もう身をもって経験している。
その事実は覆せない。
悲しい。。。

僕はこういう悪い男に引っかかりそうな女の子を救いたい、という気持ちがどこかにあったのかもしれない。正直、Kさんとは仲良くなれたらそのまま付き合いたいと思っていた。けど、僕にその資格はなかった。未読無視程度でブチ切れするほど余裕のない男を、好きになる女の子はいない。

なんで、あんなことであそこまで怒ったんだろう。
普通に仲良くなって関係が深まったら、一度ぐらい大学で会えてたかもしれない。今頃LINEで定期的にやりとりする仲になっていたかもしれない。

取り戻したくても取り戻せなかった未来。
これが僕の後悔だ。


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まあ僕のことはどうでもいい。
残念なのは、彼女が男性不信を覚えてしまったことだ。

なんでそんな男と絡むんだろう。
遊び目的じゃない男は他にたくさんいるのに。
どうしてそっちに振り向いてしまうの?

僕のことは簡単に振るのにさ。

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