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まだ不登校時代のことがうまく振り返れない

不登校を脱してから、この前の春で2年が経ちました。
通信制高校に入った当初は、「不登校」のことを考えず、振りかえず
表面的に「不登校でたくさんのことを学べたし、それでよかった」と思っていました。

私全然覚えてないじゃん..

3年生になり受験の準備をし始めた今年の春、私は米国大学に提出するためのエッセイを書き始めました。このエッセイの面白いところは、テーマはほぼ自由(7題の中から1題選べる形式)、書く内容は高校生の3年間のことでなければいけないという縛りはなく、どんなことを書くのか本当に多種多様です。
私の知り合いだと今の自分を作った出来事について書く人が多く(でもそれだけじゃなくていろんなテーマで書く人がいます!)、私も今の自分を作った出来事、すなわち不登校のときのことを書こうと思いました。
「試しに書いてみよう!」と思い、パソコンを開き書き始めました。

私は中学2年生の....

あれ..
いつから不登校だったんだっけ。秋だったような、冬だったような。
家で何してたんだっけ。外出とかしてたっけ。
書こうと思っても、私が不登校のときの出来事を全く覚えていませんでした。これではまずいと思い、母に聞いてみることにしました。

思い出す作業

思い出すのは正直辛かったです。

しばらく不登校の時の話をしていなかったので、タイミングを伺って、学校からの帰り道の車内で聞いてみました。
「私不登校の時どんな感じだった?」
母は一瞬驚いた顔をして「いいよ」と、その後2時間ほど私が不登校だった1年半、いつ何があって私がどんな様子だったか教えてくれました。

母から話を聞き不登校のことを思い出した翌日、私は自分の部屋の物置棚を開け、中学生時代のものを取り出しました。
学校での活動が詳細に記録されたメモ、通知表、塾のテキスト全て引っ張り出し、毎日少しずつ読み返していきました。

一通り、不登校時代のことを思い出したところで、もう一度エッセイを書く作業に戻りました。試し書きですが7本ほど書いたと思います。
一つ一つ、違う切り口、違う出来事を限られた字数の中書いていきました。ですが、毎回書くたびにAの出来事のとき、悲しかった気もするし、希望を感じていた気もする、当時自分がどう思っていたのか、何を感じていたのかふわふわしています。もしかしたら、悲しみも希望もどちらも感じていたのかもしれません。

「私にどんな影響を与えたのか」の謎

不登校の時のことを思い出し始めて3ヶ月が経ちます。不登校の時の出来事も、なった原因もこの3ヶ月でクリアになりました。
しかし、不登校がどんな影響を私に与えたかと聞かれたとき、私は的を得た答えを返せていない気がします。人の目を気にしなくなったとか、内向的になったとか、そんなことじゃなくてもっと本質的な答えがあるのではといつもどこかで感じています。1年半も学校に行かず、友達に会わずにいた期間が私に与えた影響はもっと大きいのではと考えてしまいます。その答えを見つけられるような気がして、noteを読んだり書いたりしているこの頃です。


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