見出し画像

NVC(非暴力コミュニケーション)

NVCとは「Non-Violent Communication」の略で、日本語では「非暴力コミュニケーション」と訳されます。これは1960年代にアメリカの臨床心理学者マーシャル・ローゼンバーグによって開発されたコミュニケーション手法です。

NVCの基本的な考え方と特徴

  1. 目的
    相手を批判したり非難したりせずに、互いの気持ちやニーズを理解し合い、共感的なつながりを作ることを目指します。

  2. 4つの要素
    a) 観察:判断や評価を含まない客観的な事実の描写
    b) 感情:その状況で感じている自分の感情
    c) ニーズ:その感情の背景にある自分のニーズや価値観
    d) リクエスト:具体的で肯定的な行動の要請

  3. 言語の使い方

    • "~すべき"、"~しなければならない"といった強制的な表現を避けます。

    • "いつも"、"絶対に"などの一般化を避けます。

    • 相手の行動を非難するのではなく、自分の感情とニーズを伝えます。

  4. 共感的傾聴
    相手の言葉の背後にある感情やニーズを理解しようとする姿勢を重視します。

  5. 自己共感
    自分自身の感情やニーズにも意識を向け、理解を深めます。

  6. 暴力的コミュニケーションからの脱却
    ここでいう「暴力」は物理的な暴力だけでなく、言葉による攻撃や心理的な圧力も含みます。

NVC を使った表現

子ども:「宿題なんてやりたくない!」
親:「宿題をやりたくないんだね(観察)。疲れているのかな?(感情)休みたい気持ちがあるのかもしれないね(ニーズ)。少し休憩してから始めてみない?(リクエスト)」

NVCを学ぶことで、自分の心の声にも耳を傾けられるようになります。自分のニーズを知ることで、相手のニーズを知ることが可能となります。意識的に取り組むことで、自分自身が世界の変化の中心になることも可能だと私は信じています。
みなさんに触れてもらえたら嬉しいです!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?