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ママが女風に惹かれる理由を徹底的に言語化したら、闇が深すぎた

※2年くらい前に書いたものだと思いますが、PCの奥から発掘されたのでせっかくだから晒します。
 
私が女風に行った理由。
表面的には性欲を満たしたいとかぎゅっとハグしてほしいとかそんな理由だけど、根っこはもっと深い気がする。


女の特権が女を不幸にする?


色々考え、「女に生まれ、女の特権を行使した結果起こっている現在の不幸感を、一瞬でいいから否定してほしい」からではないかという結論になった。
 
「女の特権」とは、妊娠・出産だ。
男には逆立ちしても出来ないし女に頼らねば自分の子孫は残せない。

普通に考えれば女性が優位になってもよさそうなのに、この特権を使うと社会的地位が下がるという不思議な現象が起きる。
 
私はまさにそうだ。
 
妊娠・出産後に職場復帰をしたものの、ワンオペ育児とフルタイム勤務の両立に1年未満で挫折した。

今は細々と個人事業主として仕事をしている。
子供が学童保育を断固拒否して毎日15時前後で帰ってくるため、フルタイム勤務はできない。

ハッキリ言って個人事業主は向いていない。
会社員のように、与えられた仕事をこなすほうが高いパフォーマンスを出せるタイプだ。
妊娠・出産をしたがために、向いていない働き方と低収入を受け入れざるを得ず、ストレスがたまりプライドが傷ついている。
 
一方、夫は海外研修だの転職だの、どんどん社会的地位を上げている。
なぜ子供が生まれたのに以前と同じどころかさらに上を目指せるのかと言うと、私の時間的資源を使っているからだ。

「ママだってやりたいことをやろう」の虚しさ

私は子供を中心にすべての生活を組み立て、自分の希望は優先順位の最下位。

世の中には「ママばっかり我慢しちゃだめ!やりたいことをやろう」みたいなメッセージがあふれているけど、現実問題、夫が海外に行っている間に私が家事を放棄して食事も用意せず、習い事やネトフリ鑑賞に精を出したらどうなるか。

普通にネグレクトだ。
犯罪だ。
 
家事代行サービスを使えともいわれるけど、特に子どもが小さいうちは家事育児の境界線があいまいで、「リビングの掃除1時間○円でお願いします」みたいに頼みにくい。
 
それに、お風呂掃除だけやってもらうとかコンビニで牛乳買ってきてもらうとか、そうしたこまごました作業をその都度頼むわけにはいかない。
 
つまり、常駐レベルでお手伝いさんにいてもらわないと、家事代行サービスで劇的に家事負担が改善されることはないのではないだろうか。
 
結局、「ママだって自分らしく」みたいなメッセージは上空をむなしく滑り去り、「私が全部やればいいんでしょ」と人の踏み台になることに甘んじる人生を送ることになる。
 
自分が踏み台になっている家庭が幸せに満ちているなら、我慢のしがいもあるが、家族とはいえしょせんは他人。
自分の思い通りになることはなく、不機嫌や喧嘩は日常茶飯事。
 
「こんなに我慢してる結果がこれかよ」
 
私はまさにこの状態だ。
 
小学生の息子は反抗的で、話しかけても否定的な言葉しか返ってこない。
私が少しでもミスをすると、鬼の首を取ったように失敗をあげつらう。
そのつど注意しているけど、それも疲れた。

もはや最初からコミュニケーションを発生させないのが最善と考え、接触を最小限にしている。
教育上良くないかもしれないけれど、これ以上関わると私がもたない。
手を出すよりはマシだ。
 
一方旦那が何をしているかというと、海外出張で1ヶ月以上帰ってこない。
私はかつて外資企業にいたこともあり、海外で働くのは目標のひとつだった。

妊娠・出産の結果、そんな目標はシュレッターにかけて火をつけて灰を川に流すくらい徹底的に自分から消し去ったつもりだったが、身近な人が私の時間的資源を十二分に使った結果、私のやりたかったことを実現しているのは面白くない。

早い話は嫉妬だ。

人を妬むだけでストレスがたまるのに、そんな醜い感情が芽生えているのを自覚すること自体がさらなるストレスになる。
 
私と子供の2人しかいないため、平日夜や土日はひとりで家を出られない。
前述のとおり子供が生意気で、「買い物につき合って」なんて言おうものなら嫌だと騒がれるのが目に見えている。

そんな不快な思いをしたくないから、無気力・無感情になるよう努力して、家に閉じこもっている。

これが今の私の状態だ。
 
そんな私に対し、旦那は無邪気に「週末は○○(有名な海外の観光地)に行ったよ」とか写真をラインで送り付けてくる。

私は「ビール買いに(家から徒歩3分の)ローソンに行ってくるわ」もできないというのに。

私は透明な踏み台

私の鬱屈した気持ちなんて、これっぽっちも理解していないのだろう。

どいつもこいつも、私を踏み台にしていることすら気づいちゃいない。

踏み台が潰れたら、壁の向こうにある綺麗な景色は視界から消え、灰色の壁しか見えなくなるというのに。

「私がいなくなれば、私のありがたみに気づくのだろうか」

そう思ってこの世から消えたくなったことが何度もある。

 
この元凶は、私が妊娠・出産をしたからだ。
それさえなければ、今も身軽にやりたいことをやっていただろう。
 
世の中が言うほど、私は子供がいる生活が幸せだとは思えない。
もちろんかわいいから手をかけたいとは微塵も思わないし、事故で死んだりしたら間違いなく発狂する。
 
でもやっぱり、失うものが大きすぎた。
今まで30年以上積み重ねてきたことが出産を機にすべてなくなり、10年近く経っても10%くらいしか回収できていない感覚だ。

大切にしてほしい。たったそれだけ

前置きが非常に長くなったが、私はこうした「女の特権を行使したがために発生した自分が望まない状況」を「女性として大切に扱ってもらうこと」で少しでも緩和しようと、お金を払って男性に甘えたのだと思う。
 
営業トークでも「かわいい」「きれい」と言ってもらうと、心臓が一瞬跳ねて顔が赤くなるのがわかった。

優しく体に触れられるだけで、日常生活でピンピンに張り詰めた体と心の緊張がゆるんでいくのが感じられた。
 
セラピストは、シンデレラに出てくる王子様みたいなものだろう。
こき使われて床に這いつくばって生きている最下層の人間を、一瞬でお姫様にしてくれる。
 
シンデレラと違い、王子様と結ばれてお城に住むことはない。
一時的にお姫様になれる魔法を金で買っているに過ぎない。
 
逆に言えば、1時間1万円程度でお姫様になれるのだ。
同じ金額をひとりカフェや友人との居酒屋タイムに費やしても、お姫様にはなれない。
 
私はきっと、大切にされたかったんだ。
身近な人が誰も大切にしてくれないから、表面的でもいいからすべてを受け入れてほしかったんだ。


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