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#48 その扉をたたく音


読み始める前も、読み始めてからも何の話だかよく分からずにいた。

やりたいこともない。なんとなく音楽をやっている青年。

若いのに親のすねをかじりまくって、お金にはまったく苦労しない。

毎日を何とも思わずに生きているぼんくら。

ぼんくらと水木さんの出会いは、ぼんくらを一人の人間として生まれ変わらせてくれた。

ウクレレのくだりも結構胸に刺さるものがある。

水木さんが宝物だと言っていた高級なタオルは、自分のお金で買ったものではないから。

そのことに気が付いてぼんくらがぼんくらではなくなった。

老人ホームにいる老人が(人生の先輩が)教えてくれた沢山のことを背負って、きっと宮路は生きていくのだろう。

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