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続コンプレックス Vol.10

採用に関して一つだけこだわった点がある。
ホテルや旅館などの経験がある…ということについては重要視せず、
その本人がどのくらいのホスピタリティを有しているか!
それを重要視した。

前記したK女史のような明らかな失敗も認めざるを得ないが、
彼女はエステの専門職であった為、その力量の方に目を奪われたようだ。

このホスピタリティがあるかどうかの見極めは、そう難しくは無い。

具体的なシチュエーションをテーマに「あなたならどうしますか?」というような話をしながら、更に突っ込んでいけば、本人の意気込みや、性格、ホスピタリティを持っているかなど、色々と伝わってくるものである。

私があまりにも突っ込んだ質問をするので、固まってしまう人は珍しく無く泣き出してしまう人もいた。
なんで泣かなくてはならないんだろう…
困ったものである。

そして、そうやって採用された彼等は、本当に一生懸命頑張ってくれた。
スキルには自信は無いが、キモチだけは絶対に負けない!
そんな意気込みだった。

ボクは、そうだ!彼等にインターコンチで学んだトレーニングをしてあげようと思った。
ホテルと旅館という違いはあれども、基本は一緒である。

今まで何度もこのトレーニングを実施してきたが、今後の一つの目標として、そして継続してこれをやり続ければ良い結果が出てくるのでは無いか…

スタッフ一人一人のトレーニング状況のリストを作成し、いつ、どの研修プログラムを受けたかを分かるようにした。

全ての研修にレポートの提出を求め、そのレポートの書き方にも細かい注意を与えた。
このようなことを習った…というようなことは書くな。
何を感じて、自分はどうしようと思うということを、自分の言葉で書け。
そして、レポート用紙の8割以上を埋めろ。

最初はとまどっていたものの、このトレーニングは最後に今教わったスキルを、グループに分かれてパフォーマンスして再現してみるというのがあり、そういうのは皆張り切る。

笑いの渦である。そして、そこで意外に普段見せないキャラを見せてくれたりするのである。

レポートも最初の頃はぎこちなかったものが、回が重なるごとに、核心をついた内容になり、それぞれの個性が明確になってきた。

***

ボクは毎日五岳と向き合っているうちに、その素晴らしさと日々変化する、いや刻々と変化する景色に魅了されてしまった。

そして、その素晴らしさを皆さんに見て貰おうとブログに掲載を始めた。
雲海は朝急激に冷えた日に出るが、7時くらいが狙い目で8時くらいにはもう消えてしまうことが多い。

素晴らしい雲海の五岳をどのくらい撮ったことだろう。
夕日もきれいだ。
時に五岳の後ろが真っ赤になった。
雪の五岳もある。
新緑の五岳もある。
五岳の写真だけで個展が開催出来るくらい撮った。

このブログはとても人気となり
お客様から
「支配人さんですか?いつもブログ楽しみに見ています!」
とか
「あのブログを見て予約しました!」
と言われるたびにとても嬉しくなるのであった。

月に4000人~5000人の方がこのブログを見てくれていた。


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ササピー
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