うつ津

関西の大学4年目です 悪い子なので夜はいつまでも起きています

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最近の記事

短歌1

朝方の すりガラスの色 海のよう まどろみのなか 揺れるは尾鰭か

    • 新幹線にて

      ふと、アキハバラで会った、ミライたこ焼き研究所(たこ焼きを宇宙で作りたいという夢を持って邁進するほぼ個人のグループ)のおじさんに言われたことを思い出した。 「君、アーティスト?」 なんて突拍子もない質問なんだろうと思った。 音楽なんて作ってないし、絵で生計を立ててもない。 咄嗟に否定したんだけど... その後、なぜかこの言葉が後を引いた。 そして今思った。 否定しなくてよかったんじゃない?って アーティストには箸にも棒にもかからない生活をしているはずなんだけど。

      • 京都1

        空白の時間。 誰かを待つ時間が わたしを埋める

        • 迷い

          漠然とした不安に襲われた時 これからのことに想いを馳せる時 考えてもわからなくて真っ暗な闇のようで耐えきれなくなって SNSをのぞいてしまう 気を紛らわせるのと、何かにすがるような気持ちで たくさんの正しく思える言葉がある 立派だ、美しいと思う姿がある 何かヒントがあるかと思う 導いてくれるかと思う どれだけ一生懸命のぞいても 四角い小さいその箱は いつも空っぽだ ああ、旅に出なければいけない    自ら迷わなければいけない 対話して感じて考えて迷って

          ふと愛おしく感じるのは

          ふと愛おしく感じるのは、決まって横顔 流れるような曲線 白い肌 まつ毛の生えぎわ そしてさっきまでの話の内容を反芻して 隣にいることに安堵する 正面を向かれると少し緊張する 見られている分 一粒のでもいいから愛おしさを感じてもらえるよう あなた用の表情に作り直す あなたは少しずるいな 私のそんな気もしらず お酒の余韻に浸っているんだろうな ウイスキーのロックはまだ慣れなくて 喉がヒリヒリと熱くて頭がぼうっとする わずかに纏っている煙草の残り香 喉から発せら

          ふと愛おしく感じるのは

          おとん

          久しぶりに実家に帰った時お父さんと約束した。 "一緒に襟裳岬に行こう"って なんにもないらしい 襟裳岬には、なんっにもないらしい それを聞いて、「へぇ、じゃあ行きたいね」ってお互い思うのが親子の似たところなのかもしれない 最果ての地と呼ばれる襟裳岬 きっと青々とはしていないんだろうな 海までの距離も遠くて、全体的に白白としてみえるんだろうな ここを一歩出たところでなにもないことを知ってるから、飛び立つのを渋っている鳥がいるんだろうな 海と空の境界線が溶け合っ

          こころ

          最近、後輩と久しぶりに居酒屋に呑みに行った ずっと目に入っていたけど初めて行く近所の居酒屋は、社会人が多くて私たちは少し浮く感じ。でも、大人の仲間入りができたみたいで高揚感もありながら、2人でカウンター席に座った。おすすめありますかって聞いたら、「おすすめ...全部ですねっ」て笑うお姉さんは愛想が良くて、明るい居酒屋にピッタリとあった雰囲気。 とりあえずメニューの人気ランキングに書かれてた上位のものをいくつかと、お通しの枝豆と、それからレモンサワーを頼んだ。後輩は甘いのが

          渦巻く夜

          夜寝る前の不安に襲われるのをどうしたらいいだろう これから紡がれる物語が不気味に思えて、 暗い暗い長い道のりに思えて、 誰か周りの大人、大人、大人たち 怖くないよって言って どうかお願い 言って 明るんだ空を、今日も確認して眠りにつく

          渦巻く夜

          恋って、とても素敵だと思う 何かに近づきたいこと ないとなにか物足りなく感じること 想像するだけで心が暖かくなること 人じゃなくても 物にも、街にも、 思い思いの恋がある みんなが熱っぽい眼差しを向ける先には なにがあるの? 利益とか、損得とか、 そんなことじゃ説明がつかないような原動力 恋って、やっぱり素敵

          なんでもない時 ふと見上げると、ハッとするほど美しい 瞳がそこにあった 磨かれた宝石のように美しいものが顔に二つも収まっていて 私の中の欲が掻き立てられる しかし、それもすぐに取るに足りないとわかる 瞳は私を捉え、スキのない吸引力を放っていた 子どもの無垢さ。宇宙の未知。生命の神秘.... そんな圧倒的なものさえ感じる もっと近づきたい でも、決して近づきすぎるべきではない そんな私の思いを少しも知らぬ様に 二つの神秘が瞼に押しつぶされ 君はくしゃっと笑う 心

          暗い街と信号機と

          なにがあるわけでもなく、上機嫌で歩く夜の街が好きだ 世界の主人公になれたみたいで この夜の主役になれたみたいで 片手に缶ビール ああ、このまま飛んでいけそう 突き刺すほどの寒さも、 この時ばかりは私の世界を彩るための演出で ちょうどいいタイミングで点滅す信号機も、 まるで待っていたかのよう これじゃミュージカル映画の主人公みたい 真っ赤なパンプスに、絹のような黒髪をゆらしたい この少し欠けたお月様だって バレーボールみたいにトスをするのに *・゜゚・*:.。.

          暗い街と信号機と

          朱い魚

          社会性のあるなしはよく問われるが、 社会性がないことは駄目なことなのだろうか...。 人はそれを聞いて、サボっているからそんな思考に至るんだ、と思うかもしれない。 努力次第でなんとでもなるでしょ、と思うかもしれない。 それも一理ある。 就活をしてして、ただの精一杯の自己防衛だと思う。 後ろ指を刺されるような人 普通って何かわからない人 どこか欠如している人 多数派でないけれど、この世にはたくさんいるだろう。普通の顔して街を歩いていながら、普通のことが普通にできる人が羨

          夢、はたまた現

          スマホのブルーライトに起こされている深夜2時にふと思う。 アルプス山脈の映る水面のように きっと裏側の世界は存在している 寝ている間も私はどこかを彷徨い揺蕩っている さあ、今日はどこに訪れるんだろうか いってきます おやすみ。

          夢、はたまた現