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なんでもない時
ふと見上げると、ハッとするほど美しい
瞳がそこにあった

磨かれた宝石のように美しいものが顔に二つも収まっていて
私の中の欲が掻き立てられる

しかし、それもすぐに取るに足りないとわかる

瞳は私を捉え、スキのない吸引力を放っていた

子どもの無垢さ。宇宙の未知。生命の神秘....
そんな圧倒的なものさえ感じる

もっと近づきたい
でも、決して近づきすぎるべきではない

そんな私の思いを少しも知らぬ様に

二つの神秘が瞼に押しつぶされ
君はくしゃっと笑う



心ここに在らずの私の様子が
君にはとてもおかしく映ったらしい


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