映画<デイアハンター>を観た事がありますか。


ある日しかを撃てなくなってしまうデイアハンターの主人公。

今日から冬に逆戻りです。更に外は雨です。雨はここ6日間程降り続き、土曜日以外は雨の予報が出ています。

『こういうの困ります。うちは金曜日から店のセールで、2回目のコーヒー教室も日曜日にあるのです。』と言っても誰にそれを言ったら良いのか分かりません。なるようにしかならないのです。困った物です。

ここの所、ずっとコーヒー教室とカフェ講座の集客の為の宣伝を続けて来ましたので、興味の無い人にとってはこのブログはとてもつまらなかったと思います。

今日は映画の話です。昨日は<風よ嵐よ>という大正時代の大杉栄と伊藤野枝の話を観て来ましたが、これはその昔<美しき物の伝説>という戯曲に書かれたいたものと、同じ題材、同じテーマです。大杉栄の<春3月 縊り殺され 花に舞う>の言葉通り、大杉栄と伊藤野枝が関東大震災のドサクサの中で、憲兵隊の甘粕大尉に殺されて行くところで話はおわります。

ただ昨日はこれを観に行ったのでは無いのです。<コベナント>いう映画を観たかったのですが、これは金曜封切りという事でまだやっていませんでした。<コベナント>という映画は昔アフガンで命を助けられた友人を、アフガンに助けに行くアメリカ人の話です。

私が思ったのが、細部は違うけれど<デイアハンター>に似ているのでは無いかと思ったので、とても見たくなりました。

<デイアハンター>はアメリカ映画の傑作です。ベトナム戦争の数年後、アメリカではとんでも無い傑作が何本も作られました。私はその中でも<デイアハンター>と<ビッグウエンズデイ>が特に好きでしたが、この映画達はベトナム戦争が無ければ絶対作られなかった映画です。

<ビッグウエンズデイ>はサーフィンの映画で水曜日に観た事も無い大きな波が来る、それに乗ろうと約束する友達達の話です。みんなベトナム戦争で人生が大きく変わってしまうのですが、最後に水曜日に大きな波が来てそれに乗るという話です。素晴らしい青春映画でした。

もう一本が<デイアハンター>です。工場勤めをしながら鹿狩りを楽しんでいた友達3人の話ですが、彼らも戦争で人生は大きく変わってしまい、ベトナム戦争最後の時、燃え盛るサイゴンに戻り、親友を助けに行くのですが、友達は既に、ロシアンルーレットに精神を侵されていて、そのまま、亡くなります。

アメリカに帰り、最後に残った友達が集まった時、非難をこめて、アメリカの国歌『アメリカは良い国だ』を歌うのですが、こんなに凄い映画は無いと私はおもいました。今も変わらないアメリカ映画の傑作です。

この映画を観た高倉健が、新聞で、『私は観終わった後、暫く椅子から立ち上がれなかった。』という映画評を残していたのも印象に残っています。

大きな戦争とかの後には必ず優れた映画が作られます。アフガン戦争の後も多分これから傑作が作られるはずなので、<コベナント>がその一つであってほしいと思います

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