見出し画像

Pistachioさん × クリスティーナ・ロセッティ|The Wind

これは、noteのユーザーさんのハンネを元にして音楽を作る個人的なプロジェクトです。

今回は、Pistachioさんのハンネを元にしたメロディを使いました。

Pistachioさんは、私と同じくDTMで音楽を創られている方で、猫好きつながりもあって相互フォローさせて頂いています。私は音楽のジャンルは違いますがいわば同業者ですので、Pistachioさんのご活動に注目しています。中でも【コラボ企画】を立ち上げられての積極的な創作活動はたいへん参考になります。

その一つは、「オリジナル曲に歌詞をつけてくださる方を募集します」


もう一つは、「あなたの歌詞(詩)に曲をつけてもいいですか?」


両方とも、募集開始早々締め切りになりました。

こういう企画はいずれ私もやってみたいと思っています。
私は、Pistathioさんがお得意とされるジャンルは全く作れませんが、Pistathioさんが経験がないと言われるクラシック風のものでしたら、作ることができます。というか、詞に関係なく、童謡だろうが民謡だろうが、たいていクラシック調アレンジになってしまうのですが。

さて、最初に「Pistachioさんのハンネを元にしたメロディ」と申しました。
まずそれについて簡単に説明したいと思います。

アルファベットの文字を一定のやり方で音の高さに対応させることで、アルファベットの文字列をメロディーに変えることができます。
私はその方法で音楽を作る試みを今年になってから始めています。
そんなことをやっている方はまず他にいないと思いますが、まあ一種の修行といいますか。^^

その詳細は、こちらに書いています。

noteでは、これまでpoohさんとdot.さんのハンネを元に2つ作っています。

poohさんの方は、なおみ@le_bouquet_styleさんが紹介されていた額田王の和歌に曲を付けたもので、これまで私が作ったことのない雰囲気の和風なものになりました。


一方、dot.さんの方は、エスニックな妖気漂うアヤシイものになりましたが、dot.さんが大変気に入って下さって、ホッとしております。^^


今回、Pistachioさんのテーマは、上の記事に書いたアルファベットと音との対応表によって「ラレミラドシラソ」になりました。

このメロディをどう料理しようか考えて、なかなか決まらなかったのですが、実は今回も、困った時のなおみさん頼み、になりました。^^
つまり、なおみ@le_bouquet_styleさんの次の記事から、面白そうなテーマが見つかったわけです。

この記事でなおみさんが取り上げられたのは、クリスティーナ・ロセッティというイギリスの女流詩人の詩「The Wind」です。
今回は、それをPistachioさんのテーマに絡めまして、一曲ものにしようと考えました。

The Wind」は1872年に出版された Sing-song(うたひ唄)に入っている詩です。日本では西條八十が訳して「」という童謡が作られています。
西條八十の訳詞は、著作権の関係で自由に使うことができませんので、英語の原文をそのまま使うことにしました。

ただ、英詩に曲を付けた経験は皆無なので、それにPistachioさんのテーマ音型を絡めて作るのは難易度が高い。そこで、伴奏ソロの部分にだけPistachioさんのテーマ音型を使うことにしました。歌メロの方は、Pistachioさんのテーマ音型からおおよその形をなぞるだけとしまして、主に詩の抑揚とリズムを元に作ることにしました。

原詩を下に引用します。この日本語訳は、上のなおみさんの記事をご参照ください。

<The Wind>
Who has seen the wind?
Neither I nor you;
But when the leaves hang trembling,
The wind is passing thro'.

Who has seen the wind?
Neither you nor I;
But when the trees bow down their heads,
The wind is passing by.

さて、この詩にあるように、風はその姿を見ることはできません。
でも、木の葉が震えるとき、風が通り抜けていくことがわかる。
そして、木立が頭を下げるとき、風が通り過ぎていくことがわかる。

音楽も、風と同じ。
その姿を見ることはできません。
ですが、もしこの歌を聴いて、風が通り抜けていく様子や、通り過ぎていく様子を感じて頂けるとしたら、それを歌詞に感じるのと同じように、Pistachioさんにお借りしたテーマを奏でるピアノの響きの中にも感じて頂きたい。
そんな気持ちを込めて制作しました。

よろしければお聴きください。

なお歌は、イギリスの音源メーカーZero-G社が制作したボーカロイドのソプラノシンガー、Primaが歌っています。これは最近のWindowを搭載したPCでは作動しない古いタイプのボカロです。放置してあったWindows Vistaのノートパソコンの埃を払って作りました。
古いボーカロイドとはいえ、字幕を見ながら聴きますと、それなりに英語の歌に聴こえると思うのですが、いかがでしょうか?

Lyrics: "The Wind" by Christina Rossetti
Music: The Old Muic Notebooks(音楽帳工房)
Singer: Prima(Vocaloid 2, Zero-G)


<見出し画像>
Portrait of Christina Rossetti(1848), by her brother Dante Gabriel Rossetti. 
(Public domain)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?