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Wish List No.13: 踊る大捜査線のテレビシリーズを見返す

子供ができてからだろうか。仕事が忙しくなってからだろうか。なんとなく連続ドラマというものを見なくなってしまった。みなさんは、どうだろうか。

自分の人生の中で一番影響を受けたドラマは、踊る大捜査線だと思う。中学生くらいの時に、リアルタイムでドラマにはまってから、ずっと追いかけていた。好きすぎて、映画にエキストラででたくらいだ。

作品自体、とても面白い。サラリーマン(営業職)をやめて、正しいことするため警察官になった青島。でも警察は下手したらもっとサラリーマン的社会だった。それでも諦めない青島の信念や、時に要領よく、がちがちに固まった構造をすり抜けて、自分が正しいと思ったことを進めていく姿はかっこよかった。それに共感していく室井さんや湾岸所の仲間たちも。

自分は当時学生で、もちろん仕事をしていたわけではないが、学校というある種閉鎖的で、画一的な環境にいまいちマッチせず、もやもやしていた。だから自分の信念を貫き通す姿がまぶしくて、ずいぶん憧れた。こんな風にふるまえたらと。

今、自分も大人になって、ドラマのころの青島の年齢はとっくに超えてしまった。最後の映画のころの年齢にも近づいている。

働く中で、中間管理層にも近づいてくると、サラリーマン的社会構造の中で泳ぐ難しさを切実に実感するし、自分の信念って何なんだろうなんて迷い始める。信念のために、人生をなげうつ事もできないけど、かといって、心を殺して、言われたとおりに動くだけというのもつらい。

そんなアラフォーな年代だからこそ、改めてドラマシリーズを見直してみたい。そしてまた、青島や、その仲間たちの背中に、無言の激励をもらいたいのだ。


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