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サクラ、さくら、桜・・・そろそろかな?

今日は4月19日、そろそろ北海道は桜の季節を迎えます。
札幌の今年の開花予想は4月28日、満開予想が5月1日です。でも今年は自粛でお花見イベントはできないですね。家から徒歩15分ほどのところにある札幌・円山公園は、4月25日から5月6日まで立ち入り制限をするとのこと、桜がある6エリアにロープを張って入れないようにするようです。

さて桜の季節、皆さんはどんな桜のある景色が好きですか?
おすすめの桜景色ありますか? あったら教えてくださいね。

私は、ここです。

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桜の向こうに見える山は芦別岳(標高1,726 m)です。私は18歳までこの山を毎日眺めながら育ちました。この景色が見られる場所は富良野市山部町の東大演習林樹木園です。

冠雪の芦別岳とエゾヤマ桜、冬の白色と春の桃色を一緒に楽しめる景色です。子供の頃に何気なく見ていたこの景色が、実はとても特別な景色なんだとかなり大人になってから知りました。私にとってはもう春の景色なのすが、四季の変化のない東南アジアの方々にとっては、山に白い雪があるだけで冬の景色、だからこの景色は冬・春を一度に楽しめる特別な景色なんですって。

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確かに山頂に雪が残る高い山は限られているでしょうから、桜が雪山と重なる景色も当然限られてきます。と言うことは、私はそんな特別な景色を見て子供時代を過ごしたことになります。でもね、その場所に住んでいたら、それがいい景色だなんて思いません。日常の普通の景色です。離れてやっと気付くんです。それが特別だったってことに。

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実家が離農しちゃったんで、もうここからのこの景色は他人様のものです。
残念なことに。

でもね、この景色を受け継ぐ勇気がなかった。自然と共存し生きていく勇気が私にはなかった。いつもこの穏やかな景色だけだといいんだけど、自然は容赦ないんだよね。毎日コツコツ育てた作物を一晩で容赦無くダメにすることもある。街に暮らすと毎年同じ1年が過ぎていくように感じるが、畑の中に暮らすと1年1年が毎年違っていて、同じ1年などないことに気付く。

強風の日も、大雨の日も、大雪の日も、普通にある。

働き始めた20代の頃。小さなデザイン事務所で毎日深夜まで仕事して、休日出勤もよくしていたが、固定給以外の残業代などなかった。世の中でボーナスと呼ばれるものも0.6ヶ月ほどもらったのが最高額だった。世の中はバブルだったらしいが、私とは無縁のままでバブルが弾けた。

この頃によく考えていたのが、自然の中で働くのがいいか?人の中で働くのがいいか?でした。要はどっちが私のとって辛いかだ。当然、大雨や強風の中で歯を食いしばって働くことよりも、深夜残業している方がまだマシだと思っていた。肉体的にしんどいと思うこともよくあったが、それでも自然を相手にするよりは気が楽だと思っていた。
仕事をしていて、大変だ!大変だ!しんどい!しんどい!と思った時の比較対象がいつも自然でした・・・と言うより農家仕事をする両親の姿でした。両親と同じことが私にはできないと思うなら、今いる場所で頑張るしかないと。

と・・・話が外れてしまいましたが、
自然にはそんな厳しさもあるけれど、花の季節はやはり嬉しいものです。華やかに咲く花を愛でると心がパッと明るくなり、優しい気持ちになります。こんな大変な時だからこそ、桜の花に癒されたいですね。今年は、移動自粛で故郷の桜を見に行くことはできないけど、近所の児童公園の桜の木も満開時には見事な咲っぷりを見せてくれるので、桜の開花が待ち遠しいです。

あと10日ほどで咲くのかな?どうかな?楽しみです。




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