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★エクアドルで弁当屋を始めた話★

3か月くらい前に、自宅のキッチンを利用して弁当屋さんをはじめた。一人なので出来る個数に制限はあるけれど、ストレスをためないペースで注文は入ってくる。沖縄にいる友人家族からは「あんたが弁当屋?」と驚かれることが多い。それもそうだろうな・・と自分でも思う。

ライフスタイルの変化がきっかけ

日本では一人暮らしが長かったので、丁寧な食事を作ることはなかった。単発の料理教室に通ったことはあっても、料理を人にふるまうことはなかった。エクアドルに来てから、コロナのため外出が少なくなり、車も運転しないのでほとんど家にいる。そのため日中は家事をするのが当たり前になった。

後進国のエクアドルで唯一、便利さを感じたのはデリバリーの充実だった。ほとんどのレストランやスーパーで宅配を当たり前に普及していて、アプリで注文した食料品が家にすぐ届くシステムが確立している。日本でも最初の非常事態宣言が出た頃から、宅配が利用され始めていたけれど、ここまで充実していなかったと思う。家にいても食料はすぐに届くので、料理をすることが多くなった。食品ロスを防ぐため冷蔵庫の中にあるもので何ができるかレシピサイトをチェックしたり、オンラインの料理教室で新しいレシピに挑戦したりするようになった。

そんな生活が3か月続いた頃に、夫が「夕食に同じものを作ったことが一回もない。」といった。「おお。すごい。」と我ながら思ったけれど、それくらい料理くらいしかすることがなかったのかもしれない。

ベッドの中でいきなり閃いた弁当屋

ある日、スペイン語もできないのに、近所の公園ズンバ仲間のチャットに入れてもらったら、「手作りシナモンロールを売っています。」とか「マスク紛失防止用のおしゃれなチェーンを作っています。」とかメッセージが入ってくるようになった。ここではみんな気軽に自分の得意なものビジネスにしている気がする。でもその時は特に「自分も何かしよう」とは思わなかった。

ある夜、「なにか出来る事あるかなぁ~。」と思いながら床について、うとうとし始めたころに「弁当屋」といきなり閃いた。そして、これまた思い付きで浮かんだ「MIKIBEN」を弁当屋の名前にして、その後、二週間の間にメニューを3品とりあえず考え、無料アプリでチラシを作って夫の職場や、初めて作ったインスタアカウントに投稿したら、注文が入るようになった。こちらのビジネスではインスタが必須なので、最近はインスタ映えする写真を撮るために、料理教室の先生から教えてもらったアドバイスや雑誌の写真などを参考に色々試している。 写真は試作のタイ風ひき肉とナスの炒め物。普通の🍱以外にも色々ためしてる。


課題はスペイン語と度胸


インスタの投稿やチラシを英語で作っているので、メインのお客さんはグアヤキルに住んでいるアメリカ人や英語のわかるエクアドル人。まだ初心者に毛が生えた程度のスペイン語力だけど、スペイン語での宣伝にも挑戦してみたい。「でも、車もないし行けるところも限られているしなぁ。宅配できるのかね?」など克服しなければならない課題もあるけれど、最低一年は続けたいなと思っている。弁当屋。スモールながらもやっているとなかなか学びも多いので、また弁当屋を通して発見したことなども書きたいと思う。

今日はここまで。チャオ―!!

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