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エクアドル★ハロウィンじゃなくて「死者の日」

10月31日はハロウィン。日本にいるときは、愛犬を連れて家の近くの繁華街に行き、人々のハロウィンコスチュームを見て楽しんだり、ハロウィンパーティーに参加したりした。エクアドルでもハロウィンの認知度は徐々に上がってきていて、ショッピングセンターにちょっとしたハロウィンのグッズを売っていたりするけれど、コロナのせいもあるのか、ハロウィンの大きなイベントの話は聞かない。近くのスーパーでは、「買ってくれる人がいたらラッキー」みたいな程度の小さなテーブルにハロウィンにちなんだスイーツが売られていた。

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エクアドルでは11月2日の「死者の日(Dia de los difuntos/muertos)」が一般的。「死者の日」といえばメキシコの骸骨メイクやカラフルな装飾を思い浮かべる人も多いと思うけど、エクアドルでは故人を偲びながら、グアグアス・デ・パン(Guaguas de pan)と言われる赤ちゃんの形をしたパンを食べ、コラダ・モラダ(Corada morada)というパイナップルやグアバなどのフルーツやハーブを入れて甘く煮た紫色の飲み物を飲みながら過ごすのだそうだ。その日は食事を作って先祖のお墓でピクニックみたいに家族で食べるという。なんだか、日本のお盆や沖縄の清明祭に似ている。この日には死者が蘇ると信じられていて、「生まれ変わり」を意味する赤ちゃんの形をしたグアグアデパンと、「死者の血」を意味する紫色をしたコラダ・モラダを摂るのが伝統だそうだ。

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家政婦のマリセラさんが、この時期になるとグアグアス・デ・パンとコラダ・モラダはパン屋さんやカフェでも売られていると言っていたので、まだ11月2日ではないけれど、近所のパン屋さんで早速買ってきた。

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カラフルな色と、ちょっとブサカワな赤ちゃん顔がかわいいい・・・。私が買ってきたパンはやんちゃそうな顔をしていた。顔から食べようか、それとも足から食べようか悩む。日本の定番のお土産、「ひよこ」をどこから食べようか悩む感覚に似ている(私だけ?)。パンの中にはレーズンが入っていた。(パンの中はミルククリームだったり、ジャムだったりお店によってさまざまらしい。ミルククリームが欲しかったよ・・。)

首ポッキンで食べることにしました

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コラダ・モラダはベリー系の濃厚なスムージーみたいな味。中にはパイナップルやイチゴなどの形が残ってゴロゴロ入っていた。温かい飲み物を想像していたけど、お店では冷やしたものが売っていた。この時期には確かに冷たいものが飲みやすい。私が住んでいるコスタと呼ばれる地域よりも、先住民の多く住んでいるシエラやアンデス地方で盛んにお祝いされていているらしいから、標高が高くて寒いところでは温かいコラダ・モラダが飲まれているのかもしれない。

この機会なので亡くなった先祖を思いながらグアグアス・デ・パンとコラダ・モラダを食べた。きっと私は私の祖父母が想像もできなかった人生を生きている。沖縄の田舎で貧しく暮らしていた祖父母の孫が、まさか外国に住むなんて思いもしなかっただろうな。健康でいさせてくれてありがとう。

最近、料理をする機会が増えた。来年までにもしパンまで焼けるようになったら、買ったものじゃなくて家でグアグア・デ・パンつくってみたいなぁ~。


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