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スペイン語「ゼロ」でエクアドルに来て3か月が経った♪

スペイン語力ゼロのままエクアドルに来て3か月経った。到着後から週一回スペイン語のオンラインレッスンを受けている。レッスン以外でも、生活を始めると会話の必要に迫られるせいか、かなりスペイン語の理解度が上がった気がする。今回は、スペイン語ゼロ→3か月後の成果やオンラインレッスン以外にやっている事について書きます。

アルファベットも数字も覚えられない

日本にいた時に、参考書を買って自分で勉強を試みたけれど、アルファベットも覚えられなかった。「英語とスペイン語は似ている」と聞いて安易に考えていたため、すぐにスペイン語のアルファベットの発音の違いに戸惑った。特に「G(ヘ)」「H(アチェ)」「J(ホタ)」「W(ウベドブレ)」「Y(イグリエガ/ジェ)」は、アルファベットをリズムよく口ずさんでいても、この5つになると引っ掛かった。「アルファベット使って会話するわけじゃないから、適当でいいか!」と思って、本気で覚えようとしなかった。数字は1~10まではともかく、11以降がなかなか覚えられない。出国までのバタバタもあり、アルファベットと数字という基本的な事も覚えずにエクアドル入りした。

私のスペイン語力を気にしないエクアドル人。


到着後、2週間は自宅待機で食料品の注文もデリバリーの支払いも夫がしていて、私はほとんど現地の人と話すことはなかった。夫はネイティブではないが、スペイン語は出来るので頼りきりでいた。待機終了後は自分一人で日用品の買い物や、家のメンテの人やの対応を一人でやらないといけなくて、人と接するたびに少しプレッシャーだった。「Buenas días!」のあいさつの後に、「あ~。Sorry, no hablo Español」と言わないといけないのが心苦しかった。

日本では話す相手が外国人の場合、相手の理解度に合わせて言葉を選んだり、ゆっくり話したり、空気を読んで会話を進めることが多いが、ここはそうではない。「スペイン語は話せないです。」といっても、「あ、そうなんだぁ。それでさぁ~。」って感じでガンガン早口で話し続けてくる。私は一生懸命単語を拾って、「Si」やら「No」と答えるのが精いっぱい。でも、気持ち的に楽なのは、私がスペイン語話せないと分かった時に残念とか面倒くさそうな顔をしないこと。終始、変わらない態度で接してくる。おかげで、現地の人と話す恐怖心はほぼなくなった。私のスペイン語力を気にしないエクアドル人のおおらかさには感謝。

買い物で数字と食べ物の単語を覚える

私はエクアドルでは車の運転をしていないので、食料品注文が大量の時はデリバリーしている。大手のスーパーが提供しているアプリで、購入したいものを検索して指定した時間に届けてもらうシステムだけど、検索用語はスペイン語じゃないとダメなので日常的に使う食材の単語は大体覚えてきた。少し困るのはデリバリーの人がうちに来た時。購入金額とサービス料や宅配料が含まれた金額を配達時に口頭で伝えてくるけれど、あまりに早口で聞き取れない。例えば「53ドル」だったら「cincuenta y tres(シンクェンタ・イ・トレス)」。日本語にも英語にも似てない。これを早口で言われたら混乱してしまう。でも、支払いでウダウダするのは嫌なので、あれほど覚えきれなかった数字を短期間で覚えた。人間、必要に迫られると物覚えが良くなるみたい。あと、カフェやレストランでの注文は、流暢とはいかないけれどこなせるようになってきた。買い物と外食はほぼ夫の助けを必要としなくなったので、少し自分にも自信が出てきたし、夫も安心しているようだ。

便利なツール♪ Google翻訳,辞書アプリとYou Tube

オンラインレッスンのほかに、スペイン語上達とコミュニケーションのために頼りにしているのがスマホに入っている「Google翻訳」。いくらスペイン語に慣れたと言っても、まだレベルは低いので我が家の愛犬のトリミングや美容室に行くとき、細かい要望を伝えたいときに事前にグーグル翻訳で英語からスペイン語に訳して、出来るだけ翻訳を覚えて口頭で伝えたり、プリントアウトを見せて説明するようにしている。私が数十年前に英語を勉強していた時は、こんなにありがたいアプリはなかったぞ…。本当に便利になった。主に自分の語学力では賄えない話をするときと、文法の確認のために使っている。夫が言うにはGoogle翻訳の英語→スペイン語は他の言語よりも精度が高いらしい。ほんとかな。

Google翻訳には音声機能もついていて、PLAYボタンをおせば私の代りに話してくれるけれど、なるべくその機能は使わないようにしている。古い考えかもしれないけれど、目の前に自分が話したいと思っている人がいるのに、自分の口を動かさず、スマホに話させるのに違和感がある。最近、Netflixで流行っている「Emily in Paris」というドラマで、フランス語が話せないエミリーが、パリでの職場の勤務初日にGoogle翻訳の音声機能を使ってフランス人同僚とコミュニケーションをとろうとして嫌がられるシーンがあるけれど、あれを実際やられたら、人と人とが顔を合わせた時に生まれる雰囲気というか、エネルギーが一気にトーンダウンしそうな気がする。(でも、Emily in Parisは楽しいドラマです。昔、私が夢中になったSex and the cityの制作者であるダーレン・スターがEmily in Parisも手掛けているらしい。どおりでおしゃれで面白いわけだ!)

もう一つ、頼りにしているのが「Span!sh D!ct」というアプリ。 英語もしくはスペイン語で単語を検索すると、通常の辞書と同じように意味や類義語が出てくる。特に「便利だなー。」と思うのが、動詞の活用法が確認できる機能。スペイン語の動詞の活用は英語よりも数が多いので、活用法の規則がまだ完璧にマスターできていない私にとってはありがたい。オンラインレッスンの宿題などの答え合わせなどの時にも使っている。あと、YouTubeのスペイン語チャンネルもすごく参考になる。特に初心者の私には、「天気の表現」とか「先生にスペイン語で質問する方法」とか、買い物時に自分の要望を伝えるだけでなくて、普段のちょっとした会話にも使えるかなと思っている。興味のある方のために、以下にリンクを張っておきます。


行動範囲、情報量、語学力はリンクしている。


挨拶や簡単な要望は伝えられるようになったので、買い物以外にも少しずつ行動範囲をひろげている。最近はダイエットの目的で、近所のズンバグループに入会して週に2‐3回、近所の公園で地元の奥さんたちと体を動かしている。奥様方の雑談に入れるレベルではないけれど、「あー、いまエステの話をしている。今はワインテイスティングの話をしている。」と休憩の合間に、会話に耳を傾けている。ズンバグループのチャットにも入れてくれたので、グループ内でシェアしてくれるレストランやお買い得情報もすごく役に立っていて、これかスペイン語だけじゃなくて、色んな経験をするのが楽しみ。行動範囲が広がれば、情報量が増え、経験が増えれば語彙力もついてくる。なので、「行動範囲」「情報量」「語学力」はリンクしていると思う。

こんな感じで徐々に行動範囲を広げて行けば、あと、3か月後には「No hablo Español」じゃなくて、「Hablo un poco de Español」とためらいなく言えるようになるだろうか。とりあえず、それが目標。

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