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はじまりのカレーとナン

よし、ナンを焼いてみよう

僕はカレーが好きだ。
家で食べるカレーも店で食べるインドカレーも大好きだ。

ナンを日本のカレーで食べてみたい、そう思ったことがある。
ナンが提供さえているのは、いつもインドやネパールカレーの店だけ。

家で作れば、全部自分好みの味
好きな組み合わせで食べることができる。

今日は、カレーとナンを作ろう

カレー作りに大事なのは、野菜をしっかり炒めることだと思ってる。
特に玉ねぎはしっかり炒めること。甘味が格段に違ってくる。

カレー好きじゃないあの子は、カレーを鍋料理のように沸騰した湯に野菜をぶち込む。
炒める過程を省かれたカレーは、野菜とルーが分離する。
もうそれは見た目はカレー、食べると別物。

全ての野菜を小さめに切る。
一口が小さくなる分、食べやすくなるかなと。

肉は、牛肉を使う。
食べ物に興味のないあの子は、鶏肉でも豚肉でもカレーの味でわかんなくなって同じだよという。

いやいやそんなわけがない。
だから、牛肉の味が溶け込んだ、カレーを作ることにした。

ナンは、思ったより簡単に作れた。
強力粉と砂糖と塩とドライイーストとお湯。
練って生地を寝かせて、フライパンで焼いて、仕上げにバターを塗る。


できた。

いつもと違うルー、かつ中辛で辛くない分、その子は、目新しそうに食べた。
しっかり炒めた野菜は、物理的にも味的にも角が取れ、ルーと調和しているのをその子は体感することができた模様。
「なんか、全体的に味がまるいね!」
いつも通り変わった表現をしていたけど、きっとそういうことだろうと思う。

ナンはよく食べてた。
パンが好きだからだと思う。

この子は、体のためだとかダイエットのためだと言って、好きなものを平気で我慢する。
お米も好きなんだろうけど、好きな時に好きなパンも食べたらいいのにと思う。

家でナンが食べれたのが嬉しかったのか「また作って」と言っていた。

作ってる過程をこの子は見てた。
粉だったものが膨らんだり、それぞれの調味料が少しずつ組み合わさっていつも食べるカレーやナンの味になったりするのが面白かったんだと思う。

「一つの調味料でカレーの味にはならないもんね」と変なことを言っていたから。

今日は全部完食してた。

味を、食を楽しむことを疎かにして、腹が満たればそれでいいになってしまったこの子に、どうせ食べるなら美味しく食べたいという気持ちを知ってみて欲しいなと思った。

普通に料理をするのは、面白かった。
だから、このお話は、

続く!!

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