夜勤と焼き芋
夜勤が続いた
と言っても休みを挟む通常の夜勤サイクルなので
そこまでのしんどさは無い
ただ
夜勤で出勤していっても
隔離部屋で解除になっていたのは1部屋だけだった
予定ではその日に全室解除だったのに
結局熱がすっきり下がらない患者さんが何名かいて
残りの部屋は依然隔離部屋のまま
コロナは5類になった
が、職場の感染対策はほぼ2類の時と同じ
病室が固まっていたけれど
上からはゾーニングの許可が出ず
各部屋によりPPEの着脱
未感染の患者に対しては各患者ごとのPPE着脱
の指示が出ていた
虚無顔のワタクシ
脱いでいく際にはひとつひとつ外す間に手指消毒
隔離部屋の中にはモニター管理の患者さんもいて
数値に異常があれば
急いでまたこれを着て入室
感染対策はもちろん必要
患者さんへの拡大は最初の数日のみとはいえ
結局スタッフにも数名感染があり
病棟のアウトブレイクまでは行かなかったけど
拡大はみられた
必要性は分かる
分かるんだけど
夜勤を1人で回す中で
この着脱と隔離部屋の個別対応で
普段の倍以上の業務と時間に追われることになる
一旦隔離部屋に入るとすぐは出てこれないので
外の様子が全く分からないのも不安
ここに急変対応が挟まったものなら
もう心を無にしてひたすらに動くしかない
ひと部屋解除で少し楽になったのは確か
それでも明けの流動食回収時には
もう勘弁して
もう帰りたい
とつい心の声が漏れてしまう
昨夜は3時頃から不穏な患者さんがいて
ベッドに寝かせてもおけず
車椅子に乗せたはいいが
大声で叫び
持っていくと離さなかったティッシュの箱で
食堂のテーブルや
整えて置いてある他患の車椅子などあらゆる所を
バンバンと叩いて回って興奮状態
表情も険しく
易怒的ですぐ大声が出てしまうので
ラウンドやオムツ交換に連れ歩くと
寝ている患者さんを起こしてしまう
どうしようもなく
暗い食堂に1人でいてもらったのだが
その声と音にやはり苦情も出る
各室のドアを閉めてなんとか対応
業務の合間に声を掛けるが
こういう時は
何を言ってもダメなことが多い
トイレと言うのでトイレにかけるが
出るわけがない！とそれはそれで怒り出すし
時間があれば少し一緒に過ごすのだが
終えなければならない業務もある
とにかくそのどうしようもない感情の波が去るのを
お互いに待つしかない
1時間もした頃
やっとその感情の波が過ぎたのか
不穏でテンションを上げているのに疲れたのか
表情も和らぎいつものその人になった
それでもまだ5時だったので
さすがに今から朝食まで起きているのは気の毒
少し横になりますか？
と聞くと
横になる、と言う
もう一度ベッドに寝かせて
急いで業務を回す
結局、通常とは違う病棟のコロナ対応に
スタッフも疲労してきているし
患者さん達にも多かれ少なかれストレスを与えているのだろう
この患者さんがこんなに不穏なのは
私がここに異動して1年になるけど
初めて見た
早く全室隔離解除になって
通常の病棟の雰囲気に戻って欲しい
そんな夜勤を終えて帰宅
洗濯を回して
その間に今日は買い物
バイパス沿いにある大きめの道の駅へ向かう
最初に花を見に行く
あわよくばパンパスグラスが無いかな
お花屋さんへ行くとまあまあ高いお値段がついているものも
ここだとかなりお値打ち
多肉やドライも良いものがあったりして
足を運ぶのが楽しみだったりする
今日は珍しいものだと
このドライのパンパスグラスと蓮の実があった
あとそれだけでリースになるような
立派なツルウメモドキもあったな
とりあえず花を買って車に置き
次は産直へ
ひと通りぐるぐると見て周りレジに並ぶ
県境と言えば県境にあるので
隣の県からもたくさんの人が買い物に来る
レジに待ちの間に届いてたLINEに画像付きで返信
するとすぐに返信が来た
嘘でしょ
なんでこれで焼き芋ってバレてるの(꒪⌓︎꒪)
信じられない
おもしろ過ぎて
レジを終えて車まで歩く間つい笑ってしまった
正解！
焼き芋買いました
疲れてたんだけど
1人産直で焼き芋を買ってる私も
それを紙袋だけで当てられてるのも
何だかおもしろくて笑っちゃって
すっかり疲れも忘れた
感謝しかない
些細なことでも
笑うってやっぱり大事だなと思う
こんな風にスタッフにも患者さんにも
早く笑顔が戻るといい
ちなみに焼き芋はめちゃ甘で美味しかった(○︎´艸`)
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