見出し画像

order made flower

かなり久々の投稿になってしまいました。

やはり花屋となると、メインのチャネルがinstagramとなってしまいがちです。ただ、綺麗な画像や映える演出から距離を置いたところで丁寧にお伝え出来るとなるとnoteだなと今更ながら分かりきっている事を改めて思い出し、再開する事にしました。

改めまして。
私はオーダーメイドの花屋RICCAとして神戸を拠点に活動しています。

店頭に花が置いてある花屋さんと違い、オーダーを受けてから花を仕入れ、その方に合った花束を制作する花屋です。ですので、店舗ではなくアトリエという形式で雑居ビルの5Fで日々花束を制作しています。

また、どんな方にプレゼントしたいか、どのような間柄で何を伝えたいかを1時間弱ヒアリングし、私と依頼主との対話の内容をそのまま手紙に起こして花束と併せて贈ります。

なぜこの花束になったかのプロセスを、受け取った方にも見てもらう為です。※下記リンクには実際の手紙の内容を掲載しています。

最近までなぜこのサービスを展開しているのかという事をいまいち自分でも上手く言語化できていなかったのですが、キャリア変遷をじっくり辿っていくと、自分でもようやく腹落ちするところまで言葉にできたのでここでお伝えできればと思います。

私は現在35歳ですが、ずっと花屋一筋で働いてきたわけではありません。
実は花屋でのキャリアは新卒で就職して1年半、その後はジュエリーブランドで9年弱勤務をしていました。そこからさらに転職をし、NPO法人の福祉事業所で1年半勤めるという一見すると取り止めのないキャリアを歩んできました。随分一貫性のないキャリアを歩んできてしまったなと落ち込んでいましたが、いや待てあまりにも一貫性がなさ過ぎるが故に、何か理由がなければ歩まない道筋だろうと自分自身にツッコんでみながらもグッと抽象化して考えてみました。


まず、興味関心のあるモノは共通して実用性がないという点です。

では花やジュエリーは一体なぜ人から必要とされているかというと、その分人の心に作用する力を持っているからです。

そこでハッとしました。
花、ジュエリー、福祉に関わってきたのは人の心の琴線に触れる瞬間を大切にしてきたんだなと言葉に出来、これまでのキャリアに納得出来ました。

そうやって言葉に出来るとなんだかほっとした自分がいました。
ようやく自分の軸が見つかった気がしたからです。


1番大切にしているものが分かった事で、花屋という表面的な肩書にこだわり過ぎず、これからはジュエリーや福祉にも関心や関わりを持っていけたらなと思います。

それでも「花屋」としているのは花屋は寄り添う事を指すと自分の中で定義しています。

ややこしいかもしれませんが、何をしようと寄り添う事でそれは花屋なんだと思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?