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現地食材でなんちゃってラーメン

~コバンザメのシチリア滞在記~


突然ラーメンが食べたくなった。

ふだんラーメンは2,3か月に1回食べるくらいで決してラーメンloverではないのだが、スープに浸った麺をつるつると食べたいと思い始めたらいてもたってもいられなくなった。

近所にはラーメン店はない。
インスタントラーメンは世界の食材を扱っているスーパーマーケットで買えなくもないが、何しろ高い。日本での値段を思い浮かべるとやはり買うのを躊躇してしまう。

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近所のインターナショナルマーケット。ここで少しは日本の食材も手に入るのだが…。

ううむ、家にある現地食材で何とかならないか。

とりあえずスープを作ろう。
材料はたまたま冷凍してあったフィノッキオ(フェンネルの根っこ)とインゲン、それにサルシッチャ(イタリアの生ソーセージ)10センチくらい。
丼で水の量を量り、冷凍野菜とサルシッチャ、軽く塩と胡椒、しょうゆ少々を鍋に入れて火にかけた。しょうゆだけは現地スーパーでもだいたい手に入る。すごいぞ、KIKKOMAN!
コンソメスープの素少々、乾燥バジルと常備してあるオリーブの実も入れて、まずはイタリア風スープが完成。

いつもならこのまま食すところだけれど、本日の目標はラーメンである。

麺はフェデリーニ(FEDELINI)という1.3~1.5㎜ほどの細いパスタを使おう。
「薄い」「糸」などの語源を持つらしいこのパスタ、ゆで時間が短くてソースもよく絡むので実はお気に入り。常備してあるのだ。

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パッケージをよく見るとFIDELINIと書いてある。FEDELINIともFIDELINIとも言うらしい。

野菜が柔らかくなったところで、フェデリーニを乾麺のまま直接スープに投入。
ゆでずにそのまま煮るというのが家庭料理っぽく簡単で良い。
パスタが柔らかくなったらできあがり。

おお、見た目はラーメンだ!

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もちろん本格的なラーメンのようにはいかないし、何のことはない、スープパスタではないかと言われれば反論もできないが、少しのしょうゆとたっぷりのスープでラーメンと言えなくもないぞ。

家庭料理としてはじゅうぶん水準越えと自画自賛。気温が少し下がってきた冬のシチリアの食事の定番になりそうだ。

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