RAIN×JYP "Switch to Me" 意訳カバーしてみた
こんにちは。
先日、個人的にめちゃくちゃ久しぶりの弾き語りライブがありまして、
そこで「K-POPのオリジナル日本語意訳カバー」ってのをお披露目しました。
語学に関しては「好き」でこそあれ「得意」というほどではないので、正直各国語のネイティブからすれば首を捻る部分もあるだろうとは思いますが……
せっかく作ったし、わりかしよくできたんじゃないかなあと思う部分もあるので、ここに掲載したいと思います。
訳詞
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解釈
せっかくなので、ここからはセクションごとに原曲の歌詞と見比べながら、歌詞の制作過程や解釈についても書いてみたいと思います。
訳詞、けっこうやってて面白かったので、個人的に今後の指針とか備忘録としての意味も込めて……。
*原曲の日本語訳を [K] 、自作の訳詞を [J] とします。
*原曲の日本語訳は公式MVの字幕からの引用です。
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特に頑張ったポイントは、「日本語だけど原曲っぽく聞こえる」ことです。
K-POP楽曲のJapanese ver.を聞いたことがある人なら、僕がそれを目指す気持ちはきっとよくわかっていただけるはず(そして、それが決してJapanese ver.をディスっているわけではないということも)。
Intro / サビ
"Switch to Me"とあるように、この歌のテーマ自体が「君の彼氏、俺と替えてくれや」っていう結構強気な歌です。
強気なはずなのに何かどこか童貞臭が漂ってしまっているところが、僕がこの歌を大好きな理由です。
かねがねJ.Y.Parkは「韓国版岡村靖幸」だなあと僕は勝手に思っています。
「君の彼氏がどんな奴か知らないけど、そいつには君はもったいなさすぎる」
「俺の方が絶対似合ってるから、チャンスをくれ!」
どう見ても『聖書』です。最新型のベッドです。ありがとうございます。
訳詞としては、「君の彼氏になれるなら他には何もいらない」「どうか最善の選択を頼むよ」というニュアンスにしました。
歌い出し「いらな〜く〜なった〜よ」は、原曲の韓国語詞では「にがの〜む〜あっか〜うぉ」と言っているんですが、まず最初にこれを日本語にうまいこと言い換えられずめちゃめちゃ苦労しました。まして大事な最初の1フレーズ目だし、自然な聞こえ方でなおかつ意味が乖離しない形をいろいろ模索してこれになりました。
以降、サビでは合間合間に「のむあっかうぉ……」と合いの手的なコーラスが入るんですが、そこらへんの訳は考えてないです。誰かが一緒に歌ってくれるとしたら、そのまんま「のむあっかうぉ」で良いんじゃないでしょうか。
Aメロ1
「悪い人じゃないんだけど、恋愛対象としてはな〜んか物足りない」みたいな人いるじゃないですか。僕みたいな。
多分「君の男」ってのは、粗悪な感じとか害のある感じというよりむしろそういうタイプなんじゃないかなと思いました。
そこで、原曲では一言もそうは言ってないんですが、彼は君を「待たせてる」、いまいち「恋のFlavor」を感じさせてくれない、だからもったいない、ということにしました。ごめん彼。
個人的に、このパートの韻と言葉の合わせ方は特に気持ち良かったです。
Bメロ1
1番と2番で言い換えているのは、単純に2案浮かんだからもったいなくて……それだけです。同じような意味ですし。
RAINと餅ゴリが言いたいのは、もうとにかくその女性が「スペシャル」だってことみたいです。どんだけハイレベルな女性なんだ。
「君に対する態度はどう?〜君を見つめてくれるの?」
→僕はこれほど君を特別に、大事に思っているのに?
「君がどれだけスペシャルかは知ってはいるのかい」
→君自身は自分を大事にできていると思う?
と、そんな意訳をしてみました。
日本語訳といいつつ、ところどころで英語の力を借りるのも大事だなと思いました。
サビ
原曲の韓国語詞は「ちぇばる なろ ぱっくじゃ」のループなんですが、訳そうと思うとそうもいかず。
「ぱっくじゃ」って、癖強っ……と最初思いましたが、「〜なくちゃ」をあてがって、4パターンに言い換えてみました。
ことほど左様に、韓国語って日本人からすると発音や抑揚が独特で、パワフルに感じる部分もあるので、そこがやはり難しかったです。
ただ、英語のように発音がスルスルと流れていくような(いわば「横向きの言語」とでも言いましょうか)そういう部類のものに対して、
日本語も韓国語もどちらかと言えばむしろ流れるというより一音一音がぱきぱきと分かれている(「縦向きの言語」である)というところは共通していたので、上記みたいにしっくりくる言い換えを見つけると急に楽しくなります。
Aメロ2(ラップパート)
元々ラップは好きなので、このパートも作るのを楽しみにしていたんですが、いざやってみるとやっぱ大変でした。
前半「(o)んじゃ」というライミングが3回も続くもんで、日本語ネタ切れしました。本当は3つともばらばらの種類の日本語で踏みたかったんですが、内容などなど考えた末に断念し、「〜じゃん」という言い回しを2度使うことになりました。
「全身全霊こそが基本じゃん」が今回の一連の意訳で一番最後につけた詞です。なかなかしっくりくるのが浮かびませんでした。
ひとりぼっちにされてしまう、というとこから連想して、お留守番のイメージで意訳しました。ホーム・アローン、めっちゃちっちゃい時に1〜2回とかしか見たことない。
前に他の曲でもK-POP意訳を試みたことがあって、そのときも感じたことなんですが、元からある英語詞に、自作の日本語詞が意味的にうまーく接続できると気持ちがよいです。
「金の指輪」から着想を得てこの歌詞になりました。
後半の「ばらばぁ」「ばばぁ」という部分のライミングにちょっと苦戦しました……(ここでも英語に甘んじる)。
「ここにいる〜」のくだりが、今回の意訳で一番ライミング的に苦戦した箇所のひとつです。
で、Bメロ2以降は先の歌詞の繰り返しです。
まとめ
本家のリリースから1年以上経ってようやくですが、納得できる形で意訳できたので思い切ってライブで歌ってみました。
どうでしょうかね……??
【Eng Sub】とあるように、動画には字幕機能で訳詞の英訳もつけてみましたので、照らし合わせながら見てみてくださいね。
調子乗って書きますが、あわよくば「この曲意訳してみてよ」というリクエストを頂けたら嬉しいです。勇んで作りたいと思います。お待ちしてます。
あとMVのダンスがめちゃめちゃかっこいいので、僕にダンスを教えてくれる人もお待ちしてます。
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