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毒親と共依存について。

「毒親」という言葉を聞いたことはありますか?
最近何かと話題になっているので、ご存知の方も多いかと思います。

毒親とは、親子関係において、親が子どもに対して精神的、感情的、または身体的な虐待や悪影響を及ぼすことを指す言葉です。毒親の特徴には以下のようなものが含まれます。

・感情的虐待: 親が子ども対して冷淡であったり、侮辱的な言葉を使ったり、恫喝したりすることを指します。子どもが感情的に傷つき恐怖し親の言うことに逆らうことなく従う原因となります。
・身体的虐待: 親が子どもに対して暴力的な行為を行うことを指します。これには体罰や虐待的な行動が含まれます。
・精神的虐待:親が子どもを無視したり、拒絶したりすることがあります。これは子どもに対する感情的なサポートを欠如させることがあります。
・過度なコントロール: 親が子どもの自己決定権を奪い、過度にコントロールしようとすることがあります。
・感情の不安定さ: 毒親は感情が不安定であったり、急激な気分の変化を示すことがあります。そして変化の全てを子どもにぶつけることで安定しようとするのですが、子どもには不安定な環境をもたらします。

毒親関係は子ども精神的な苦痛やトラウマを引き起こす可能性があり、その影響は成人期に及ぶこともあります。支援を必要とする場合は、専門家やカウンセラーの協力を受けることが重要とされています。

家庭内の事は、外からはなかなか見えないものです。親子の外面はとても良くても、実は家の中では子どもが虐待を受けていた…ということは往々にしてあります。

・なぜ毒親が増えているのか?
・どうして毒親と子どもは離れられないのか?
・子どもはどうすればいいのか?

ということについて話していきたいと思います。
今悩んでいる人達が少しでも楽になれるお手伝いができれば幸いです。


①なぜ毒親が産まれるのか

まず大前提として、誰もが毒親になりたくてなっているのではないということを覚えておいてください。親が全て悪い、という訳ではありませんので、頭の片隅に置いておいてください。

その前提を元に、毒親になってしまう原因について考えていきます。

・過去のトラウマや環境: 親が自身の過去のトラウマや厳しい環境で育った場合、親の行動に影響を与えることがあります。
・ストレスと圧力: 親が経済的、社会的、または家庭内のストレスや圧力がかかっている場合、そのストレスによって子どもへの関わり方が変わってしまうことがあります。
・精神的健康の問題: 親が精神的な健康の問題を抱えている場合、その症状が子どもに影響を及ぼすことがあります。例えば、うつ病、統合失調症、不安症状、依存症、などが考えられます。
・教育とサポートの不足: 親が適切な教育や育児支援を受けていない場合、子どもの育て方に不安定さが生じることがあります。例えば、核家族であったり、虐待されて育ってきたり、望まれない妊娠・出産であった場合、なかなか育児支援を受けることができないものです。
・社会的圧力: 社会的な期待や圧力が親に影響を与え、子どもに対する不適切な期待や要求を引き起こすことがあります。

子育ては本当に大変です。命を削り、時間もお金も体力もかけているので、どうしても、報われたいという気持ちが先行します。そのため、子どもがすごい→自分の子育てがすごい→自分が散々頑張ってきたから報われて欲しいということや自分の努力・自分自身を認めたいので、周囲に自慢したいと思うようになり、「うちの子が〇〇学校に行ってて〜」「こんなにすごい仕事をしていて〜」と学歴マウントや職業マウントなどにとらわれてしまうのです。ある意味、自分のステータスのひとつに、子どもが成し遂げたことを入れてしまうのです。

自分が親からされて嫌だったこと、辛かったことを、子どもには絶対しない、背負わせないと最初は思っているにも関わらず、これらの理由から徐々に自分に余裕が無くなり、弱い立場である子どもに全てぶつけてしまう、という訳です。

そして、社会的な問題として、核家族化が進んでいることも原因のひとつとして考えられます。ただし、核家族化は家族構造の変化であり、毒親関係の根本的な原因という訳ではありません。

核家族化とは、伝統的な多世代家族から、親と子どもだけで構成される家庭(核家族)が増加する現象を指します。核家族化が毒親関係に影響を与える可能性がある点については、以下のような理由が考えられます。

・親のストレス: 核家族での子育ては、親が四六時中子どものことを一番に考えなければならなくなり、負担が大きくなることがあり、それがストレスや圧力を引き起こす可能性があります。このストレスが子どもに悪影響を及ぼすことがあります。
・孤立感・孤独感: 核家族では親や子どもが他の家族メンバーとの支えや助けを受けにくく1人になってしまう時間が増えることから、孤立感が生じる可能性があります。
・社会的サポートの不足: 多世代家族では親や祖父母が子育てに協力することが一般的ですが、核家族ではそのサポートが不足することがあるため、親が子どもに対する負担を一人で背負うことが増えます。

ただし、核家族化自体が毒親関係の原因ではなく、家族内のコミュニケーションや関係の質が問題となることがあります。健康なコミュニケーションやサポートシステムを維持し、親と子供が理解し合い、感情的な安定を保つことが大切です。また、核家族化が毒親関係に与える影響は個別の状況に依存します。

② どうして毒親と子どもは離れられないのか?

結論を先に言うと、親の心の問題が背景にあり、子どもに依存し、何も知らない子どもは親が正しいことを刷り込まれて成長し、いつの間にか共依存の関係に陥るため、お互い気づかないまま離れられなくなっていくのです。また、気づいていたとしても、離れることで命の危機が発生する場合、子どもは自分の命のために離れないという選択をせざるを得ないこともあります。

そして大人になり周囲の人に「その関係はおかしい」と否定されても、子ども自身が「そんな訳ない!親と自分を否定するな!」と反発し、自分と親を否定する人と関わることを辞め、結局親の元へと帰っていき、さらに共依存関係が深まるのです。

共依存について詳しく説明していきます。共依存とは、人間関係において、一方の人が他方に対して過度に依存し、自己犠牲的な行動や関心を示す心理的なパターンのことです。共依存の特徴的な行動や感情には以下のような要素が含まれます。

・他人への過度な依存: 共依存者は他人、特にパートナーや家族メンバーに過度に依存し、自己価値を他人の評価や感情に依存することがあります。
・自己犠牲的な行動: 共依存者は他人のために自己を犠牲にし、他人のニーズや欲求を優先することが多いです。そして他者からの評価や感情による見返りを求めます。
・境界の不明確さ: 共依存者は自己と他者の間に明確な境界を持たず、他人の感情や問題を自分のものとして受け入れることがあります。自分の感情やニーズを表現するのが難しいことがあります。
・コントロールへの執着: 共依存者は他人をコントロールしようとし、他人の行動や選択に干渉することがあります。
・自己評価の低さ: 共依存者は自己評価が低く、自分自身を愛せないと感じることがあります。他人の承認や愛情を求めることが強いです。
・関係のトラブル: 共依存のパターンは、健全な関係を築くのを難しくし、不健全な関係にとどまる可能性が高いです。

親子間で共依存関係が形成される過程は複雑で、個々の状況によって異なりますが、一般的には以下のような要因と過程が関与することがあります。

・親の問題またはトラウマ: 親が過去に心理的な問題やトラウマを抱えている場合、その影響が子どもに及び共依存の種を蒔くことがあります。
・親の依存性: 親が依存症(アルコール、薬物、ギャンブルなど)に悩んでいる場合、子どもは親の依存行動に影響を受け、恐怖や支えなければならない状況下によって、親に依存しやすくなることがあります。
・親のコントロール: 親が過度に子どもをコントロールしようとし、子どもの独立心や自己評価を制限する場合があり、子どもは親の期待に合わせようと努力し、親に依存しやすくなります。
・感情的なサポートの不足: 親が感情的なサポートを提供せず、子どもが感情的に孤立する場合、子どもは他人に依存し、自己価値を他人からの評価に依存しやすくなります。
・親子関係のパターン: 親子関係が共依存のパターンに陥ると、そのパターンが続きやすくなります。親子が互いに依存し、関係が不健全なまま続く可能性があります。
・自己認識の形成: 子どもは親の影響を受けながら自己認識を形成します。親からのメッセージや行動が子どもの自己評価に影響を与え、共依存のパターンが強化されることがあります。

要約すると、自分の人生がなかなか思いどおりにいかない中で、自分の分身である子どもだけでも自分の思いどおりにしようという心理が働くのです。何より、赤ちゃんは人生を一から始めるため、自分より弱い立場にあり、命運を握っている相手なら支配できるということを本能的に知っているのです。そして子どもと自分を重ね、運命共同体のような、子どもと自分が一体化したような感覚に陥り共依存にはまっていくのです。

依存することは、愛することと一致するとは限りません。

自己犠牲を払って子どもに尽くす、それが愛を捧げることだと信じている親もいます。それ自体は何も悪いことではありませんし、親の鏡とも言えるかもしれませんが、「あなたのためにこれだけ私が頑張ったのだから」「愛しているから言っている」「どうしてこうしてくれないの」と、愛と言う名で自分の理想を押し付け見返りを求めるという場合がよくあります。

愛すると言うのなら、見返りを求めてはならないのではないかと私は考えています。

「あなたのために言っているのよ」という言葉の裏には、自分の思いどおりにしたいと思う心理があるのです。

それが子どものため?親のためですよね?子どもは自分の操り人形ではありません。自分の意思を持った一人の人間なのです。

自分の思いどおりになれば笑顔で過ごし、自分の思いどおりにならなければ癇癪を起こして子どもを言葉や暴力で責めるというようなことが起これば、子どもは親の顔色を伺って過ごすことになります。ありのままを認める訳では無いこの関係の中では、結局どちらもお互いの状況に振り回されるのです。そして共依存の完成です。

共依存のいちばん怖いところは、本人達が依存しているところに気が付かないところです。

人間は元々、自分に都合のいい情報しか頭に入れません。そのため、共依存に悩む人達の話をテレビやインターネットで見ても他人事で「こんな親がいるなんて最悪だ。それに比べて私はなんていい親なんだ」と、むしろ自分は良い親であると認めてしまうのです。

子どもは親に育てられます。親は人生のお手本であり、道筋を示してくれる存在であり、教えてもらったことを素直に純粋に子どもは受け入れます。その中で、親に依存する道を示されていればそちらを選びますし、間違っているなんて疑うこともなく育ちます。依存することを刷り込まれているのです。依存していることに気がついたとしても、生まれてから歩んできた自分の人生の全てを否定するようなものなので、なかなか抜けられるものではありません。

③子どもはどうすればいいのか

では、子どもはどうすればいいのでしょうか。幼少期の愛着形成は、幼少期に一緒に住んでいる周囲の人からしか得ることができません。幼少期に適切な愛情を注がれなければ、親と同じように、何か心の中にぽっかり欠けた穴があるような、不安定な精神状態のまま過ごすことになります。

人間には、安心できる自分の居場所や心の拠り所が必要です。

その安心できる環境が、親は子と、子は親と一緒にいる時にしかない状態が共依存が深くなっていく原因です。

共依存から抜け出すためには、親と子が別の人間であることを認識し、健全な境界を築くことが重要です。

文章で見ると簡単ですし当たり前だと思う方もいるかもしれませんが、これがなかなかできないのです…。

共依存の関係では、自分の感情なのか相手の感情なのかわからないという状況に陥っています。それは無意識下で働いているものであり、自覚できないのです。

まずは、自分が気付くことが重要なのです。
自分と親の関係ってどうなのかな…と振り返ってみてください。

自分の親や育ての人を毒親だと思っている人は、自分の感情や考えが、しっかり自分で感じ、考えたことなのか、それとも親に言われたからこう決めた、感じた、考えたことなのか分類しましょう。

親の顔色を伺い、親が不機嫌にならないよう考える癖や選ぶ癖がありませんか?

そして親の望むように言動を変えていませんか?

まずは、知りましょう。
必ず、全て考えや感じ方が同じということはありません。同じ人間ではないのですから。

「違うなんておかしい」「冷たい、もっと優しくしてよ」「もっといい子だったのに」「どうしてそんな風になってしまったのか」と言われたとしても。

気がついても何も変わらないかもしれません。
ですが、違う感じ方や考えを持ち、言動を変えていくことで、親は自然と気がつくのです。
ただ、最初は、理想の子どもを作り上げたのに変わってしまったことに対して、親は人生の全てを否定する勢いで怒り始めることだと思います。

物理的に距離を取りましょう。
結局大変なのも行動するのも子どもというのが…本当に悲しいです。

高校まではできれば卒業しておいた方がいいです。ですがそれすらも邪魔されると思います。反発しすぎると暴力を振るってでも言うことを聞かせようとする場合もありますので、命を最優先にしてください。

我慢しかないというのも本当に申し訳ないのですが…高校卒業まで、働ける年齢になるまでの辛抱です。

縁を切ったって構わないのです。家を出て、探されない方法はあるのです。役所に住所を聞かれても警察に行方不明届けを出されても、伝えないようにしてもらえばいいのです。

避難先がないのが…辛いですよね…。ですが、働いてお金を稼げるようになれば、引っ越してひとり暮らしをして、物理的に離れられます。

親をどうこうするよりも物理的に離れるのが一番現実的かと思います。

親は親で、もう心の拠り所を他に見つける気も見つけられるとも思っていないのです。

残念ながら、誰かに助けて欲しいと願うだけでは、何も起こらないのがこの世の中です。

本当に若者の死因1位が自殺になるのもわかりますよね…。若者故に…いろいろ一人で抱え込んでしまって…どうしようもなくなって…生きるのを辞めたくなるんです…。親が死ぬか自分が離れる以外の他の選択肢が提示されないのですから…。

さて、話が逸れてしまいましたが、まとめに入ります。

まとめ

毒親と共依存について話してきました。
毒親は、自分でなろうとは思っていないにも関わらず、過去にあった辛い出来事などが原因で子どもを心の拠り所にしようと一方的に自他の境界がわからなくなるほど依存してしまうことで産まれてしまいます。
子どもは生まれてから親に育てられる中で、依存されている状態が当たり前の環境で育つため、自然に共依存に陥ります。違和感を覚えることもないためなかなか抜けられないという話もありました。
抜け出すためには、親と子が別の人間であることを認識し、健全な境界を築くことが重要です。

ただ、人間は、自分に都合の良い情報しか取り入れないため、なかなか簡単には解決しない問題なのがネックです。
我慢と忍耐が必要になってきますが、根本的には、愛情のバランスにかかっています…。

読んでいただき、ありがとうございました。

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