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クッキー規制を乗り越える! 新しいデジタルマーケティングの本

第1章 デジタルマーケティングの現在

従来のマーケティングでは、顧客満足をいかに高めるか、CRMにフォーカスが当たっていたが、デジタルマーケティングの現在は、顧客体験をいかに高めるかに重きが置かれている。
アトリビューション分析:どのコンテンツがどのくらい貢献したかの分析
ソーシャルエンジニアリング:情報通信技術を使わずに情報を盗み出すような行為
トラッキングクッキー、セッションハイジャック
クッキーレス広告:顧客データベースやアンケートなど複数のデータソースを組み合わせて分析し、サードバーティークッキーを使用しない広告へのシフト

第2章 クッキーの規制で何が起こるのか

ポップアップツールは「守り」の用途だけでなく「攻め」の用途(広告や販促)に使われるべきものである。
単純接触効果・リテンション効果(しばらく間を置いてから商品を広告し、購入頻度の高い優良顧客として繋ぎ止める)・フィルターバブル問題

第3章 時代と共に変わるマーケティング戦略

PEST分析(Political, Emotional, Social, Technological)5フォース分析(新規参入・代替品・売り手の交渉力・買い手の交渉力・競争企業間の敵対関係)セグメントの切り口が適切かどうかを判断する基準として、セグメントかした顧客層が実際に必要な売り上げを見込めるだけの大きさなのかというRealistic/Reach/Responseがあり、これにRankを加え4Rと言われる。
ポジショニング(差別化、コストリーダーシップ、集中など)
リソースベースドビュー(RBV:企業内部の経営資源に競争優位の源泉を求める考え方)
VRIOフレームワーク(RBVの中においてどのリソースが競争優位を築くために有効なのかを分析する視点として、経済価値、希少性、模倣困難性、組織の4つがあること)
パレートの法則(およそ20%の売れ筋のものが80%の売り上げ全体を占めているもの)
ロングテール現象(残りの衰退期を迎えた死に際の状態でも市場から撤退せずにかず多くを残すことにより時間の経過と共に大きく売り上げを伸ばすことがある。ロングテール現象はインターネットで誰もが欲しい商品やサービスを見つけられるようになってから見られるようになった)
グロースハック(マーケティングと同時にエンジニアリングが求められる、①獲得②利用③継続④紹介⑤収益化の5つのフェーズがある:AARRRモデル)
9セグマップの顧客分析(商品・サービスを未認知の顧客から積極的に購買する優良顧客までを9つに分けたセグメントから一人を選んで詳細に分析するN1分析)
ナーチャリング(顧客を段階的に育てていくこと)
ZMOT(Zero Moment of Truth:第0段階の真実の瞬間)
ゼロパーティデータ(消費者が自らの意思で、企業が活用することを了承して提供するデータのこと。家族構成や商品・サービスの購入意向など、個人の趣味・趣向がわかることからサードパーティクッキーの代替として注目を集めている。)
シングルソースデータ(事前事後追求効果検証)

第4章 覚えておきたいデータ分析の基礎知識

回帰分析(線形回帰、重回帰分析など)、分類(ロジスティクス回帰、ランダムフォレストなど)、クラスタリング(K-meansなど)、情報圧縮(因子分析、主成分分析など)
そもそもの行動の源泉から抑えにいくことで、効果的なマーケティングにつながるなど(ビールを飲ませたいならビールの広告ではなく、ランニングの広告と抱き合わせるなど)

第5章 デジタルマーケティング手法最新動向

サーバーサイドタギング、ディスプレイ広告、リスティング広告、SNS広告、アドネットワークとDSP/SSP、SEO、LPOツール
クッキー規制により当面はインターネット広告の効果が低下し続けることが確実であるため、SEOの重要性は高まっている。自社サイト内に別のサイトからコピーしたコンテンツがあったり、同じコンテンツが重複していたりすると検索順位が下がることがある。SEOでは競合他社やベンチマークウェブサイトとの比較でできることの白地を検討することが必要。基準として、Googleが検索ランキングシステムアルゴに使用するEEATが参考になる(Experience, Expertise, Authoritative, Trustworthiness)
グロースハック
ユーザーベースレコメンド、ルールベースレコメンド、協調フィルタリング

第6章 SNSマーケティングの基礎知識

SNSはナーチャリングにおいてユーザーの状態を把握するのに最適なツール

第7章 サードパーティクッキーを代替する技術

データクリーンルーム、プライバシーサンドボックス、共通IDソリューション、ブラウザフィンガープリント(ブラウザやOSの種類・バージョンなどのハッシュ化により個人を特定する技術、これらの情報が全て一致するブラウザは数百万に一つ程度と言われている)、CNAMEクローキング、コンテキストマッチ広告

第8章 パーソナルデータの管理/自動化ツール

クッキー規制対応自動化ツールなど。

一言メモ

現状のマーケティングやデータ視点からのキャッチアップに便利。浅く広く。

参考図書

新訂 競争の戦略
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング
広告をデータで変える ー新事業「インサイトシグナルの立ち上げを支えた信念

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