夏の星座にぶら下がって、上から花火を見下ろして。
最近は花火を変わった方向から見るのが流行っている。
花火が夏の風物詩として定着し、名前を置いておくだけで風流だと自動的に感じる人が増えたからだろう。
下から見るか、横から見るか、上から見るか、裏から見るか。
もはや花火は完全包囲されている。
さて、花火を最初に変な方向から見始めたのは誰か。
いろいろ所説はあるだろうが、昨今の花火変な方向から見るブームの走りといえるのは、aikoの『花火』だと思われる。
すごい。
「どこから見るか」の回答として飛びぬけている。
『花火』のこの部分の話がしたくて花火の話を始めたまである。
自分は面白いと思った歌の歌詞を何度も繰り返してしまう癖があり、ここ最近はずっと『花火』のこの部分だけを唱えている。
だからもう、日記で昇華しなければ解決しそうにない。
『花火』の「夏の星座に~」がなぜすごいのか、理由を書いていく。
端的にいえば、誰もやったことがないことなのに簡単に想像できるからだ。
ここ本当にすごい。
マジで言ってる? という感じがある。
ここで「星に腰掛けて」でも「月にもたれかかって」でもないの、オリジナリティが突出してる。すごい。
それでいて、「夏の星座にぶら下がって」いるところは手に取るように伝わってくる。
夏の星座にぶら下がる。
「ぶら下がる」が本当にいい。
この語で星座が本当にあの線の星座なんだなとわかる。
でかい夜空の線に、コウモリみたいにぶら下がっているのだ。
花火をあえて追い抜いて、空から花火に近づこうとする。
勝手にそういう想像をしています。
今週の質問:なぜか日常で頭をよぎる、ことわざや名言
言葉を「いい言葉」として記憶する機会は少ないのかもしれません。
あんまり人の言う言葉を信用してないからだと思います。
それか、物事を美談として捉えることが少し怖いからか。
「巧みだな」と思った表現はどんどんストックしていますが、それが日々の生活で現れることはあまりありません。
なので、普段は歌の歌詞をネタとして擦っています。
ポルノグラフティとBUMP OF CHICKEN、サンボマスターはめっちゃ繰り返してます。
特にポルノグラフティは定期的に面白い時期が来ます。
本当に面白い。
全然存在しない相関関係ができてるのが本当にいい。
理屈とか全部吹っ飛ばして夏は熱を帯びてるし。
皿とか洗いながら笑っています。
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