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12月に見てほしい!綺麗でかわいい「星雲・星団」3選


皆さんこんにちは!
星空ナビゲーターのrisaです。

「冬は星が綺麗な季節」と耳にしたことがある方は、多いのではないでしょうか。
空気が澄んでいること・明るい一等星が多いこと
上記の理由から、冬の星空は美しい!と言われています。

有名なオリオン座も冬の代表的な星座ですね。私もとても大好きな星座です。

星は綺麗なものの、夜間は非常に冷える為、“天体観測に最適か”と問われると悩ましいところでもあるのですが…笑
(防寒対策をしっかりして、暖かくして星見してくださいね!)

今日はそんな
「冬の星空を楽しみたい!12月にぜひ見てほしい!星雲・星団」
を紹介したいと思います。

◆冬に見られる星って、どんなものがあるの?


そもそも、冬は「明るい一等星が多い」という話でしたが、冬に見られる明るい星はどんなものがあるのでしょうか?

冒頭で紹介した「オリオン座」は、知っている方も多いかと思います。
三ツ星のベルトをを中心にして、大きく堂々と夜空に昇る姿は圧巻です。
オリオンの肩に位置する、赤い星 ベテルギウス。
オリオンの足に位置する、青い星 リゲル。この2つは一等星です。
とても色の違いが綺麗なので、ぜひ探してみてください。

また、近くには「おおいぬ座」のシリウス、「こいぬ座」のプロキオン といった、冬の大三角の星座たちや冬のダイヤモンド!と呼ばれる、更に明るい星を含んだ星座たちもいます。

冬のダイヤモンドは、夜空で大きく明るく輝き、色鮮やかな星たちからなり、まるで星の宝石箱!
本当にとっても綺麗なので、ぜひまた別の記事で詳しく紹介したいと思います。

◆おススメの星団・星雲


魅力的な星たちを見つつ、、今日はもう一歩踏み込んで
\12月に見てほしい!「星雲・星団」3選/ を紹介したいと思います。

12月ならでは!という個人的な好きを集めたので、マニアックな星雲星団もあるのですが、ぜひ探してみてもらえたら嬉しいです。

①オリオン大星雲(M42)


冬の星座の代名詞「オリオン座」
夜空を見上げれば、立派な姿でたたずむ姿は圧巻!
明るく目立つ星が多い為、街中でもすぐに見つけることができることができる星座です。

このオリオン座、肉眼や双眼鏡で見ていても賑やかでとても楽しいのですが、望遠鏡で三ツ星のベルト下あたりを眺めるのがおススメ!
このあたりあるのが、オリオン大星雲です。

撮影:risa 撮影地:妙義山
ビクセンFL80S レデューサーED使用 SXD2ビデオガイド FUJIFILM X-T1  ISO6400 58秒

望遠鏡を使って、カメラで撮影をすると写真のような鮮やかで綺麗な姿を見ることができます!まるで大きな蝶のような、鳥が羽を広げたような形に見えますね!

空が暗いところであれば、天体望遠鏡を覗き、肉眼でもモヤっとしたオリオン星雲の姿を見ることができます。
人間の目では星雲の色をとらえることができない為、モノクロに見えますがそれでもこの形で見られることに感動します!
私もはじめて見た時、「写真で見たやつだ!」と思わず声が出ました。笑

撮影:risa 撮影地:妙義山
セレストロンC11鏡筒 レデューサー使用F6.3 SXD2 FUJIFILM X-T1  ISO12800 10秒

オリオン大星雲は、ガスの集まりで出来ていて、小さな星が生まれている所です。いわば“星たちのゆりかご”的な場所ですね。
このガスから、小さな星たちが生まれ、育ち、広大な宇宙へ巣立っていきます。冬の星座の案内人である「オリオン座」が、小さな星たちの生まれた場所でもあるのですからやはり、勇敢であり、雄大であり、、魅力的な星座です。
冬はオリオン座を見なければはじまらない!ですね!

②クリスマスツリー星団(NGC2264)


さて、ここからはマイナーな星雲星団を紹介します。
これこそまさに“12月にぴったり!”
『クリスマスツリー星団』です。

その前に…

★NGCとは・・?
星雲・星団を調べていると、M〇〇~、NGC〇〇~という英語と数字を見かけると思います。この番号は、星雲星団のカタログナンバーみたいなものです。

Mとつくものは、「メシエ天体」と呼ばれるもので、フランスの天文学者 シャルル・メシエが作成した星雲・星団カタログです。
計110個の星雲・星団・銀河が掲載されています。
小さな天体望遠鏡でも見つけやすい天体が多く、初心者でも探しやすいのが特徴です!

対して、NGCとつくものは、
New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars(星雲と星団の新一般カタログ)で、この頭文字三つからNGCと呼ばれています。
アイルランドで活躍した天文学者ジョン・ドライヤーが1888年に発表したもので、星雲・星団・銀河など全部で7840個の天体が掲載されています。

NGCカタログの元になったのは、天王星を発見したイギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェル(と妹のカロライン・ハーシェル)が作成した「星雲カタログ」。
これを息子のジョン・ハーシェルが拡張して「星雲と星団の一般カタログ」(GC)と呼ばれる5079個の天体カタログを作りました。
この一般カタログを追補したものがNGC(星雲と星団の新一般カタログ)です。

クリスマスツリー星団(NGC2264)は、「いっかくじゅう座」にある星団です。

@stellarium

「オリオン座」のベテルギウスと、「こいぬ座」のプロキオンを結んだ間あたりの位置にある!と覚えると探しやすいです。

このあたりを望遠鏡で見てみると、賑やかな姿が現れます。

クリスマスツリー星団 @stellarium

どれがクリスマスツリー?!と思う方も多いと思います(笑)
一番明るく輝く中央の星がツリーの根元で、そこから逆三角形にツリーが見えるとのこと・・。

こんな感じ・・?笑

天体望遠鏡では上下が逆さまに見えるので、ツリーが逆さまになったように見えます。
とても明るく、3.9等級ほどの明るさで見える星団で見つけやすいです。
双眼鏡でも探せるそうなので、トライしてみたいところ。

スノーフレーク星団とも呼ばれ、またツリーのてっぺんあたりには円錐形状をしたコーン星雲も見られます。
華やかなエリアなので、広く周辺を見渡すと楽しいかもしれません!
ぜひ探してみてください!

③青い雪だるま星雲/青い雪玉星雲(NGC7662)

撮影:risa 撮影地:妙義山
セレストロンC11鏡筒 レデューサー使用F6.3 SXD2 FUJIFILM X-T1  ISO12800 10秒

とっても見た目が可愛い、青い星雲です!!!
なんて可愛い・・・

青い雪だるま星雲は、「アンドロメダ座」にある惑星上星雲です。

@stellarium

8.6等級ほどの明るさで、見かけの視直径は木星と同じか少し小さいほど。

倍率100倍ほどの望遠鏡で見ると、青い円盤状の姿を見ることができます。
更にもっと倍率を上げると、内部の色や明るさの変化がわかります。

@stellarium

「アンドロメダ座」にある星団なので、この時期に見るならば少し早めの時間(18時過ぎ~21時)頃が空の高い位置にありおススメです。
ぜひ、探してみてください!

◆最後に

個人的におススメな、\12月に見てほしい!「星雲・星団」3選/ 
を紹介させてもらいました。
いかがでしょうか?

③青い雪だるま星雲 → ①オリオン大星雲 → ②クリスマスツリー星団
の順番で見ると、時間ごとにそれぞれ見やすい高さに昇ってくるので、観察しやすいかなと思います。

また、この時期の天体観測は非常に冷え込むため防寒対策は忘れずに!
長時間外にいる場合、着こみすぎかな?と思うくらいで十分なので、帽子・手袋・マフラー、風を通しにくいダウン等しっかり着て
無理をせず室内に戻り暖を取りながら、星空を楽しんでくださいね!

以上!
星空ナビゲーターのrisaでした。

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