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1年4ヶ月

社会人になって、約1年4ヶ月が経った。


保育士をしていた私は、ついに保育士を辞める決断をした。

迷いに迷って、やっと。という感じ。

なかなか決められず、悩み続けた結果だ。


理由は2つ。

1つは、よくある一身上の都合。

もう1つは、心身の疲労。


2つ目が大きな理由。



たった1年4ヶ月。

とても長く感じた1年4ヶ月だった。




働き始めてすぐ、私は体調を崩し始めて、

そこから段々と心身の疲労を積み重ねていた。

この1、2ヶ月は、食事もほとんどとれなくて、
睡眠もあまりとれない日が続いていた。




大きなものに触れて、さらに体調を崩した。

その期間があったことで、冷静になることができた。






逃げてもいい辛さなら、逃げればいい。

「今どう思っているか」を表現すること。

考えるではなく、感じること。


いろいろなことを試した結果、
「今の私」にはこれらが必要だった。


辛い経験は、自分の糧になることもある。

でも、自分にとってマイナスになることなら、
無理に耐える必要はない。

辛いことでも、楽しいことでも、
それを表現していくことで、
自分がどう感じているのかがよくわかった。

私は感覚で生きてきて、
自分の生き方は考えるよりも感じることで、
自分がわかるようになるということも、今回よくわかった。

言葉にしていくことは大切なことだし、
自分の感覚を言葉にしていくことは楽しいから、
感じることと考えることは離せない関係。






「私は何か。」

この1年4ヶ月で、最も考えたこと。

だけど、考えれば考えるほどわからなくなったし、
心身の疲労をためればためるほど、遠くなった。


鈍感になって、何も掴む事ができなかった。



職場では自分を偽らないと生きていけなかった。

ただ、その日をこなすために、
毎日を淡々と過ごしていた日々。


担当していた子どもや保護者さんが支えだったのに、
全力を注ぎきれなかった。


「来年は一緒に組もう」と、
組んだこともない人たちが、言ってくれていたし、
「つらかったよね」と、
素直な気持ちを受け止めてくれる人もいたし、
私自身もそれを楽しみにしていたのに、
そこまで耐えることはできなかった。


「もう一緒に働けないんだね」
と、涙まで流してくれる友人もいたのに、
それに応えることはできなかった。


保育という仕事に魅力を感じているのに、
それすらも楽しいと思えなくなった。



いろんな人に、申し訳ないという気持ちでいっぱい。

もっといろんなことをしたかった。




でも、1つだけ、自分を認めてあげられるとしたら。


心身が限界だったことに、気づけたこと。


それだけは、全力で、守りたい。






これからは、

まずは自分を回復させることから。

しばらく休職して、
自分の心身を大切にする。


それから、今後のことを考える。

自分がどう働きたいのか、どうなりたいのか。

たくさんのことを考えたい。




自分でいうのもなんだけど、

よく、ここまで耐えていたと思う。


今は、お疲れ自分、としか言えない。




一緒に働いていた友人が、よく言っていた。


「今日もよく生きてた」


その言葉が、沁みる。


生きているだけでよかった
と思える日が来るとは思わなかった。




今日も、明日も、
いろんなことを感じながら生きていきたい。




いろんなことを経験した濃い1年4ヶ月。

それを終えた今、

生きるのも、悪くないという気持ちに近づけた気がする。









力を抜いて。

自分に、素直に。

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