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人生の選択はいつも背中を押されてpart2

背中を押された場所は、池袋サンシャイン60の58階のレストラン。

その頃はまだ実家の長崎に住んでいたのだけど、いろんな縁がつながってアメリカ人のDとの出会いがあり、彼が背中を押した張本人。

Dはニューヨーク出身の20歳。すでに16歳でニューヨークを離れ、マジシャンになるべく世界中を旅して回っていた時に出会ったの。イケメンで魅力的なマジシャンにもちろん一目惚れで、言葉の壁はとても高かったけど、お互いの理解はほとんどイマジネーションの世界。mesmerising…

その頃の私は自分の将来が見えなかった。というか、将来は上り坂の先で見えない将来ではなく、このまま転がっていくだけの、どこまでも続く平らな将来。誰もがそんなもんだと思ってたからDとの出会いも1つのページなんだと思ってたのね。

それがイマジネーションの会話でも回を重ねるごとに、どうやら私の知らない世界はかなり大きく、そこに私も行き着けるらしいということがうっすらと感じ取れてきた。

そんなこんなでDは活動の場を東京に変え、私は仕事での東京研修を機に会うこととなった。そして彼が指定した池袋サンシャイン60で待ち合わせ、58階のレストランから始めてみる東京の夜景を眼下に彼が言ったのでした。

「この星屑のように人がいて、世界中に広がっているんだよ。ここもあそこも同じ、繋がってる。あっちに行ったらまた違うものが見えるんじゃない?」… 背中押されたでしょ。

次の日彼はイギリス領事館に行く私に同行してくれて、たくさんの留学の情報を手に入れた。私の世界は全く変わった。遠い異国の地ではなく足を伸ばしていく国になった。

別れの電車で、Dはパントマイムがやるエスカレーター歩きをして消えていった。Cool.

その1年後には私はイギリスのBathに居た。

D my dear, thank you so much for pushing my back for amazing future!


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