見出し画像

窓辺日記 Vol. 7

遠くから聞こえてるくる
少しぎこちないピアノ音
誰かの歩む時が交差して
光りが近づいては遠のき
揺らぎながら通り写った
ガラスの淵に移る横顔は
緩やかに風に前髪を触る

空に先は真っ黒な宇宙なんだけど、
薄く青い僕の空は白く輝く白に近い
赤い太陽が一筋の茜の十戒に割れて、
置いて来てしまった真実とは、
純粋だなんて言葉で終わらしたくない・・・

疲れの果てに終わりが有るなんて、
思いたくないし終わらしたくないけど、
肉体的に酷使し過ぎた結果なんて
容易くて、火照る筋肉が恨めしくも悲しく
そっと白に眩しい胸元から覗く鎖骨さえ
貴女は僕を狂わせるだろう。

新しい夢だった筈の白い鳩は
気付けば薄暗い何も無い籠の中
社会と言う名の空は、僕の翼では
激しく辛い抜け落ちる羽根は
歩いてきた時間の道には
確かに残っている。

耳元へと届くいつもの騒音は
いつの日にか子守唄かのように
僕を落ち着かさせる睡眠剤
静か過ぎると泣き崩れる心はきっと
寂しさを恐れるウサギのよう

もし生まれ変わったら
もし生まれ変われたら
もし生まれ変わってしまったら
もうその僕は僕じゃない。

疲れたなんて嘘さ。そう嘘さ。
秋空は寂しさ惑わす。今日この頃。

おやすみなさい。

#日記 #エッセイ #詩 #つぶやき #窓辺日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?