おじさんの時間、星野道夫さんの時間。
(ソーシャルディスタンスな日々よりずっとむかしの日記より)
目の前に座っていた人が、はらりと新聞の読みかけを置いて、
バスを降りていった。なにげなく、立ったままその人が
残していった新聞の記事を、俯瞰しながらのぞいていたら、
くねくねの赤い線が引いてあった。
あんまり気になるのでそのラインが引いて
あるところを、ちらっとぬすみ見る。
結果が、自分の思惑通りにならなくても、そこで、過ごした時間は
確実に存在する。そして最後に意味を持つのは、結果ではなく
過ごしてしまったか