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デニムの記事制作でファッション記事あるあると向き合った話

リワードローブ南部です。
この度、プレミアムアウトレットのウェブメディアで、デニムの記事をリワードローブが書かせて頂きました。
記事はこちら。
【人気スタイリストが解説】有名デニムブランドの推しポイント&良さが引き立つコーデ - PREMIUM OUTLETS TIMES

このお仕事の中で、「ファッションを言葉で説明するってどういうことか」をいつもの動画解説とは違う角度で捉え直すことができた!
ってことをお伝えしたいんですが、
もともとは監修のみの依頼だったのに、細かい表現のこだわりを捨てられず何度も文言修正させて頂き、担当頂いた方に深く御礼申し上げた上で、(本当にありがとうございました)
いってみましょうー!

(スタイリスト川村から見た、この記事のことを書いてるnoteはこちら)
https://note.com/rewardrobe/n/n6e96653a8eac

みなさん、ファッションの記事、読んだことありますよね?
昔から雑誌が好きで、隅から隅まで読んでいた私には馴染深く、ものすごい数の商品説明やコーデ解説を読んできました。

ファッション誌って見て楽しむものだし、
眺めて見て、「へーすてき」って思うだけで十分楽しめるし、
服の説明はあんまり読んでないけど、ストーリー仕立ての2週間コーデ紹介はセリフ熟読してたり、なんて。(仕事に恋に、みたいなやつで、憧れの先輩とプレゼンで一緒になったり、とかするやつ、分かります?めっちゃ好き)

でも、ふと、「ソレハナニヲイッテイルノ?」という表現に出会い、気になったこと、あるのではないでしょうか。

今回の記事について、川村にわーっと説明してもらって、私が文章にして、というのを繰り返してた中でも、ファッション語が溢れ出てくるわけです。

たとえば、

ほどよいフィット感
履き心地と美シルエットの両立
しなやかなシルエット
カジュアルにもきれい目にも合わせやすい

「へー-なんかよさそう」って感じは伝わるけども、これ、何言ってるか分かりますか?
具体的にはなんなのか、私には全然分からなくてフリーズ。

「ほどよいフィット感、って大体のデニム、そうなんじゃないの?」
「履き心地よく美シルエット、逆にこれを謳ってないデニムはあるのか?」
「合わせやすいって、デニム自体がそういうもんじゃないの?」

っていう素人疑問で頭がいっぱい。

デニムを知らなすぎる私が文章化するというのが間違ってるんじゃないだろうか、と思いながら、「読む人は私と同等のデニム知識レベルの一般人なのだから」と、川村の説明をどんどん掘り下げていきます。

たとえばシルエット。
「シルエットってもちろん形なんだけど、デニムの場合は、色落ちやポケットの位置、ステッチの入れ方、糸の色、いろんなもので「見た目のシルエット」を作ってるんだよね。このエドウィンのフレアのデニム、色落ちの仕方で細くきれいに見える「シルエット美」を作ってる、それに対し、例えばヤヌークはカッティングを丸くしたり、裁断の工夫でシルエットの美しさを作るから、色落ちないし一見普通なのに履くときれい、とかね」

なるほど、ここまで聞くと、シルエット美を作るためのアプローチも違うし、結果できてくるシルエットも違うし、それがブランドや商品の特徴になるのね、と理解できるわけです。

美シルエット、しなやかなシルエット、とだけ書かれても分からないから、記事の中では、

「スキニーデニムは、パツパツすぎても、ゆとりがありすぎても足が太く見えてしまうもの、このニットスキニーは腰回りから膝まではほどよくフィット、、膝から下はゆるめのフィット感」
のようになるべく理由を説明したり、

合わせやすい、とだけ言われても分からないから、

「ヤヌークのアイテムは装飾を抑え極めてシンプルに作られているので、合わせる小物の色もテイストも選ばない優れもの」
のように、どうシンプルなのかを説明したり、

限られたスペースの中で、ブランドとアイテムの特徴が伝わるよう工夫しました。

これまでなんとなく「ふーん」と思って読み飛ばしてきたファッション語。
「なんかいい感じに言ってるだけでしょ」と思えるくらい意味分かってなかったですが、
その1つ1つに言いたいことがあり、根拠がある、という当たり前ことを目の当たりにして驚きました。

「使いやすい、合わせやすい」ってなんにでもいうやん、と思ってたけど、
めちゃめちゃ詳しいファッションオタクで、商品のことよく知ってる人に言わせると、
「このアイテムの、これがこうで、だからこうで、だから使いやすい」という理由があるんですよね。
そこまで聞くと理解できて、「なるほどそれは私にも使いやすそう」「なるほどそれは私がやりたい使い方とは違いそう」など、判断できます。

「素敵でしょ?」を、言葉の通り「素敵だ」と伝えるんじゃなくて、
素敵さの中身と根拠を人に伝え、理解してもらい、判断してもらえるように。
ファッションオタクの川村と、服偏差値50で言語偏重の南部で、
ファッションのこと、アイテムのこと、コーデのこと、どんどん言語化して、どんどん表現していこうと思います。

解説、記事制作・監修、商品紹介などなど、
ファッションを説明するお仕事、お待ちしております!
ご依頼はコーポレートサイトから。
リワードローブコーポレイトサイト (rewardrobe.jp)